外部メディアへの寄稿は、営業ではなく専門性を届ける活動だと考えています
制作会社が、自社サイトではなく他社メディアに記事を書く理由は何でしょうか。
ENVY DESIGNは、自社ブログだけでなく、外部メディアへの寄稿(執筆)依頼を受け付けることにしました。ここでいう寄稿とは、私たちが外部のメディアや媒体に記事を書くこと、つまり執筆のご依頼をお受けすることを指します。自社メディアが外部ライターの記事を募集する、という意味ではありません。自社サイトの外で記事を書くのは、一見すると遠回りに見えるかもしれません。ただ私たちは、これを営業活動ではなく、専門性を必要な場所へ届ける活動だと考えています。本記事では、なぜ外部メディアへの寄稿(執筆)依頼を受け付けることにしたのか、その背景を整理します。これは「自社サイトの中で情報をどう束ねるか」を書いてきたこれまでの記事に対して、「サイトの外へどう専門性を広げるか」という、外向きの話です。
昔は、自社サイトだけでもよかった
少し前まで、情報発信の中心は自社サイトでした。ブログを書いて検索流入を集め、そこから問い合わせにつなげる。この流れがはっきりしていたので、発信は基本的に自分たちのサイトの中で完結していました。
自社ドメインに記事を積み上げることが、そのまま専門性の蓄積になっていた時代です。外に出ていかなくても、良いコンテンツを自分の場所に置いておけば、必要な人に届く見込みがありました。
AI時代は、情報源が分散する
ところが、AI検索が広がるなかで、前提が変わってきていると感じています。
多くの生成AIは、複数の情報源を参照しながら回答を組み立てる仕組みを採っています。一つのサイトだけを見て答えを出すわけではなく、さまざまなサイトやメディアの情報を組み合わせている、ということです。とすると、自社サイトの中だけで発信していても、AIから見た会社の姿は限られた情報でしか描かれません。
逆に言えば、自社サイトの外——第三者のメディアや媒体——で専門性を示すことも、一つの実績になります。どこか一か所ではなく、複数の場所で同じ専門性が確認できる状態のほうが、会社の輪郭がはっきりします。この「一か所に偏らせず、複数の場所で確認できるようにする」という考え方は外部発信は本数より分散でも整理しました。外部での言及が被リンクとは別の軸で効くという話はサイテーションと被リンクの違いで扱っています。
私たちがAIOをSEO・PR・エンティティの3つで考えているのも、この延長です。自社サイトの中はSEO、外での言及はPR、そしてそれらが積み重なって会社という実体(エンティティ)が形づくられていきます。寄稿は、このうちのPRとエンティティに関わる活動だと位置づけています。
制作会社だからこそ、書けることがある
では、なぜ制作会社である私たちが、わざわざ外部で書くのか。理由は、作る側だからこそ持っている知見があるからです。
AIや検索エンジンに情報が正しく伝わるかどうかは、文章の中身だけでなく、ページの構造やマークアップ、アクセシビリティといった「作り」の部分に大きく左右されます。私たちは、それを日々の制作の現場で実際に触っています。たとえば、AIにとって読み取りやすいWebの設計についてはAI用Webアクセシビリティを考えるで整理しました。こうした「どう作れば伝わるか」という視点は、書くことだけを専門にしている書き手とは違う角度からの一次情報になります。
さらに、自社サイトでAIOに取り組むなかで得た観測も同じです。たとえば、AI検索からの流入が約12か月で月平均およそ3倍(12.8→38.7セッション)になった過程も公開し、その後の推移も継続的に観測しています。4つのAIに同じ会社を聞いて認識のズレを測った記録も含め、机上の理論ではなく、自分たちで手を動かして確かめた話です。作る側であり、かつ自社を実験台にしている立場だからこそ書ける内容がある、と考えています。
だから、寄稿も積極的に受けることにした
こうした背景から、ENVY DESIGNは外部メディアへの寄稿(執筆)依頼を積極的にお受けすることにしました。私たちは、寄稿を「露出を増やす手段」ではなく、「専門性を必要な場所へ届ける手段」と考えています。
対応できるのは、AI検索(AIO)、Web制作、SEO、アクセシビリティといった、私たちが実務で深く関わってきた領域です。専門外のテーマまで手を広げるつもりはありませんが、これらの分野であれば、外部の媒体でもきちんと役に立つ内容を書けると考えています。
一つだけ、はっきりさせておきたいことがあります。寄稿で書くのは、自社の宣伝記事ではありません。読んだ人の役に立つ内容を書くことを前提にしています。
具体的には、こう線引きしています。自社サービスを紹介することではなく、読者がその日から使える考え方やノウハウを書くこと。媒体の読者層に合わせて、切り口も専門用語の噛み砕き方も調整すること。そして、「ENVY DESIGNに依頼してください」と締めるのではなく、「この分野はこう考えるとよい」という形で知見を届けること。私たちは、この線引きを大切にしています。宣伝を差し込むために外部の場を借りるのではなく、その媒体の読者にとって価値のある情報を届ける。それができないテーマなら、無理にお受けするべきではないと考えています。だからこそ、これは営業ではなく、専門性を届ける活動だと言っています。
依頼する側にとっての価値
メディアや編集の担当者から見て、私たちに依頼する意味があるとすれば、それは次のような点だと考えています。
一つは、実務者が書くことです。作る現場に立っている人間が、自分で確かめた内容を書きます。もう一つは、一次情報を持っていることです。自社サイトをAIOの実験台にしているので、一般論ではなく、手を動かして得た観測を素材にできます。そしてもう一つは、対応領域の広さです。AI検索(AIO)だけでなく、Web制作、SEO、アクセシビリティまで、隣接する分野をまたいで書けます。読者にとって役立つ記事にすることが最優先で、そのために私たちの現場感を使ってもらう、という関係が理想だと考えています。
そのために、執筆依頼の窓口を用意した
外部メディアで書く側として依頼をお受けすると決めたので、依頼していただくための窓口も整えました。対応できるテーマや依頼の流れは、取材や寄稿の依頼はできますか?にまとめています。メディア運営や編集の担当者で、AI検索・Web制作・SEO・アクセシビリティあたりで書き手を探している方は、そちらから相談してください。
寄稿をご検討の方はもちろん、「こういうテーマを書いてほしい」といったご相談だけでも歓迎しています。取材・寄稿のご相談は取材や寄稿の依頼はできますか?から、自社の発信やAIO全般のご相談はAIOについて相談するからどうぞ。
まとめ
自社サイトだけで発信していれば十分だった時代から、専門性を複数の場所で積み上げる時代へ——これが、ENVY DESIGNが外部メディアへの寄稿(執筆)依頼を受け付けることにした背景です。AIが複数の情報源を参照して会社を捉える以上、自社ドメインの中だけでなく、外の媒体でも専門性を示しておくことに意味があると考えています。検索の文脈でも、Googleは役立つ、信頼できる、ユーザー第一のコンテンツの作成で、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を重視する姿勢を公式に示しています。
寄稿は、営業のために外の場を借りる活動ではありません。専門性を、それを必要としている読者へ届ける活動です。そして、その積み重ねが、自社サイトの外にも会社の専門性を形づくっていくと考えています。この考え方は、今後書いていく「なぜ制作会社がPRにも取り組むのか」といったテーマとも、一本の思想でつながっていきます。
よくある質問(FAQ)
寄稿はどんなテーマで対応できますか?
AI検索(AIO)、Web制作、SEO、アクセシビリティなど、私たちが実務で深く関わってきた領域に対応しています。これらの分野であれば、外部の媒体でも読者の役に立つ内容を書けると考えています。専門外のテーマについては、無理にお受けせず、書き手として適した方を優先すべきだと考えています。
寄稿は宣伝記事になりませんか?
なりません。寄稿で書くのは自社の宣伝ではなく、その媒体の読者にとって価値のある内容です。宣伝を差し込むために外部の場を借りるのではなく、専門性を必要な読者へ届けることを前提にしています。そのため、役に立つ内容が書けないテーマは、そもそもお受けしない方針です。
外部メディアが執筆を依頼したい場合はどうすればよいですか?
取材や寄稿の依頼に関する窓口を用意しています。対応できるテーマや依頼の流れをまとめたページから、お問い合わせください。AI検索・Web制作・SEO・アクセシビリティの領域で書き手を探しているメディア運営・編集の担当者からのご相談を想定しています。
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