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titleタグに社名は必要?33文字のサフィックスを外した理由と設計

SEO対策

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

2026年7月16日、当サイト(envydesign.jp)の全ページのtitleタグを再設計し、ブログ記事・用語集・FAQのタイトルから社名を含む定型サフィックスを取り除きました。

結論から言うと、判断の中心は「33文字の定型サフィックスが、記事固有のタイトル表示を圧迫していた」ことです。社名を外すこと自体が目的ではなく、検索結果でページの主題が伝わりにくくなっていた状態を解消することが狙いです。

この記事では、変更前のCTRの状態を公開し、判断の根拠と実施した設計、そして効果をどう測定するかまでをまとめます。効果が出るかどうかは分かりません。2026年8月中旬を目安に一度集計し、検索結果への反映やデータ量が不十分な場合は観測期間を延長します。結果は、続編としてこのブログで報告する予定です。

対象読者は、自社サイトやオウンドメディアのtitle設計を見直したい中小企業のWeb担当者の方です。

変更前に何が起きていたか

まず観測事実です。当サイトのGoogle Search Consoleのデータ(envydesign.jp単体)では、2026年6月のサイト全体のCTRは2.18%でした。表示回数は4月から6月にかけて約56%伸びた一方、CTRは2.84%から2.18%に低下していました。表示回数の増加は順位の深いクエリでの表示増を含むため、サイト全体のCTR(ブレンドCTR)の低下がそのまま悪化を意味するわけではありません。この点は後述する効果測定の設計にも関わります。

ただし、CTRが特に低いページもありました。

当サイトのAIO・GEO・LLMOの違いを解説した記事は、直近3か月で1万回以上表示されながら、CTRは0.25%、平均掲載順位は9.5位でした。一方、同じサイト内のContact Form 7に関する古い技術記事では、平均掲載順位6〜7位のクエリでCTR 7.1%を記録しています。

なお、この記事で扱うのは通常のGoogle検索結果でのCTRです。AI検索経由の流入はクリック率の水準も価値の捉え方も異なるため、AI検索のクリック率については別の記事で整理しています。

順位帯や検索意図、クエリの指名性、検索結果に並ぶ競合などの条件が異なるため、この差だけから原因をタイトルに求めることはできません。ただ、表示回数が多いのに選ばれていないページがあることは、検索結果上で自サイトのタイトルがどのように見えているかを確認するきっかけになりました。

全ページに付いていた33文字の定型サフィックス

当時、当サイトの全ページのtitleタグには「|東京のホームページ制作会社・AI検索対応|ENVY DESIGN」という、空白を含めて33文字のサフィックスが付与されていました。

検索結果に表示されるタイトルの長さは、固定の文字数ではなく、端末や文字の幅、検索結果の構成などによって変わります。Googleも、検索結果のタイトルリンクはtitleタグを含む複数の情報源から自動生成され、サイト側で表示を完全に制御することはできないと説明しています(出典1)。

ただ、サフィックスだけで33文字ある以上、記事固有のタイトルと合わせると相当な長さになり、ページの主題を伝える部分が途中で切られやすい状態でした。検索ユーザーから見れば、そのページが何について書かれたものなのか、判断しにくくなっていた可能性があります。

サフィックス内のキーワードは順位に寄与していたか

「東京のホームページ制作会社」というキーワードを全ページのtitleに含めることで、順位面のメリットがあった可能性も検証しました。

結果として、「ホームページ制作 東京」での当サイトの平均掲載順位は29.6位でした。全ページにこのキーワードを含めた状態でこの順位である以上、定型的にキーワードを繰り返すことが順位に寄与しているとは考えにくい、というのが当サイトでの実測です。あくまで1サイトの観測であり一般化はできませんが、少なくとも「外すことで失うものは小さい」と判断する材料にはなりました。

なお、Googleは、簡潔なサイト名をtitleタグの先頭や末尾に入れること自体を否定していません。一方で、ページごとに固有で簡潔なタイトルを付け、長い定型文の繰り返しは避けるよう案内しています(出典1)。

今回問題だと判断したのは、社名を含めていたことそのものではなく、地域・業種・強み・社名を含む33文字の定型部分を、情報ページを含む全ページに付けていたことです。

社名サフィックスを外すと判断した根拠

判断根拠を、観測事実と推測に分けて整理します。

Googleはサイト名を別枠で表示している(観測事実)

Googleは2022年10月から、モバイルの検索結果でタイトルとは別の行にサイト名を表示する仕様を導入しました。導入当初から日本語は対象言語に含まれています(出典2)。2023年7月には、この表示が日本語を含む対象言語の全デバイスに拡大されました(出典3)。

このサイト名の決定にあたって、Googleはトップページに設置されたWebSite構造化データを最も重要な情報源としており、og:site_nameやtitleタグ、見出しなども補助的に参照すると説明しています(出典4)。

つまり、titleタグに社名を入れなくても、検索結果にはサイト名が別枠で表示される仕組みがあります。titleタグ末尾にも社名を入れると、検索結果上で情報が重複する場合があります。Googleが重複していると判断すれば、タイトルリンクからサイト名を省略することもあります。

定型サフィックスは書き換えの対象になりやすい(観測事実+海外の定量データ)

Googleは2021年8月に、検索結果に表示するタイトルの生成方法を変更するアップデートを実施しました。それ以降、titleタグをそのまま使わず、検索結果上のタイトルを書き換えるケースが広く観測されています。

米Zyppy社が2022年初頭に公開した調査(2,370サイト・80,959件のtitleタグをデスクトップの検索結果と比較)では、Googleが何らかの形でタイトルを書き換えた割合は61.6%と報告されています(出典5)。同調査では、長さに関する傾向も示されており、60文字を超えるタイトルは76%以上、70文字を超えるタイトルは99.9%が書き換えられていました。

さらに、区切り記号の違いによる傾向も報告されています。同調査では、パイプ記号(|)を使ったタイトルの41.0%で、パイプ記号が削除されるか、別の区切り記号に置き換えられていました。ダッシュ(-)では19.7%だったため、パイプ記号のほうが変更される割合が高い結果でした。

ただし、これはサフィックス全体が削除された割合を示すものではありません。また、この調査は「site:」検索を使って取得したデスクトップ検索結果を対象としているため、通常の検索クエリでの表示と完全に同じ条件ではありません。

当サイトの旧サフィックスもパイプ記号で区切られていましたが、この調査だけを根拠に、サフィックスが削除されやすいと断定することはできません。あくまで、長い定型タイトルの表示や書き換えを見直す材料の一つとして参照しました。

注意点として、この調査は文字数を半角基準で数えた海外調査であり、全角文字が中心の日本語タイトルにそのまま適用はできません。表示幅は文字数ではなくピクセル幅で決まるため、全角文字は半角より多くの幅を占めます。つまり日本語では、より少ない文字数で同等の「長さ」に達すると考えるのが自然です。

今回の変更は、こうしたGoogleの公式な案内(簡潔でページごとに固有のtitle、定型文の回避)に近づける設計だと考えています。意図したタイトルがそのまま表示されるようになるかは、当サイトではまだ未検証です。

知名度が確立していない社名はクリック判断に寄与しない(推測)

ここからは推測です。検索ユーザーが検索結果でクリック先を選ぶとき、知らない会社の社名がタイトル末尾にあっても、判断材料にはならないと考えています。指名検索が多く発生するような知名度のあるブランドであれば、社名が信頼のシグナルとしてクリックを後押しする可能性はあります。しかし私たちはその段階にありません。

であれば、その33文字は社名ではなく、記事の中身を伝えることに使う方が期待値が高いと考えました。これが今回の判断の核です。

競合の観察と、その限界

SEO業界で実績のある企業のブログを観察すると、記事タイトルに社名サフィックスを付けていない例が確認できます。たとえば株式会社LANYや株式会社ジオコードのブログ記事のタイトルは、2026年7月時点の公開情報を見る限り、記事固有のタイトルのみで構成されています。一方で、社名を付けている有力企業も存在し、業界内でも判断は割れています。

ここで注意したいのは、「成果を出している会社がやっていないから正しい」という推論は成り立たない点です。これは生存者バイアスの典型で、社名サフィックスの有無とその企業の成果に因果関係があるかは分かりません。競合観察はあくまで「外すという選択が業界内で異端ではない」ことの確認にとどめ、判断の根拠は前述の観測事実と自サイトのデータに置いています。

実施した設計: ページの役割とタイトルの情報量を一致させる

2026年7月16日に、SEO SIMPLE PACKを使って以下の設計を実装しました。単純に全ページから社名を消したわけではなく、ページの役割ごとにタイトルの情報量を変える三層構造にしています。

ページ種別title形式理由
トップページ東京のホームページ制作会社|AI検索最適化(AIO/GEO)対策のENVY DESIGN地域・強み・社名を名乗る場所はここだけに集約
固定ページ(サービス等)固有タイトル|ENVY DESIGN商用文脈のため社名のみ残す
投稿・用語集・FAQ固有タイトルのみ情報検索文脈。サフィックス完全除去
タクソノミーアーカイブ○○の記事一覧一覧ページの役割を明示
著者アーカイブインデックス維持著者エンティティのハブとして保持(E-E-A-T・AI検索文脈)
日付アーカイブnoindex検索需要のない重複ページのため

考え方はシンプルで、「そのページを検索するユーザーが何を知りたいか」とタイトルの情報を一致させることです。会社を探しているユーザーが着地するトップページや固定ページには社名や地域・強みが必要ですが、「AIOGEOの違い」を調べているユーザーにとって、タイトル末尾の社名は必要な情報ではありません。Googleの公式ドキュメントでも、トップページのtitle要素はサイトに関する補足情報を入れるのに妥当な場所とされており、ブランド名は簡潔に含めることが推奨されています(出典1)。

この施策の留保

誠実さのために、この施策の限界も明記しておきます。

第一に、titleタグはGoogleが書き換える場合があり、表示を100%制御することはできません。Google自身が、タイトルリンクは複数の情報源から自動生成されると説明しています(出典1)。

第二に、「社名を外すとCTRが何%上がる」という定量的なエビデンスは、私たちの知る限り存在しません。今回の施策の実体は「社名除去によるCTR向上」ではなく「タイトル本文の切り捨て解消」です。効果があるとすれば、その経路だと考えています。

第三に、titleタグはページ内容を検索エンジンに伝える重要な要素ですが、今回の変更だけで大きな順位上昇が起きるとは見込んでいません。狙いはあくまでCTRです。

第四に、titleタグから社名を外す場合は、検索結果で適切なサイト名が選ばれやすいよう、トップページのWebSite構造化データなどを整えておく必要があります。ただし、設定したサイト名が必ず表示されるわけではなく、最終的な表示はGoogleが自動的に決定します(出典4)。Googleはサイト名について、正式名称よりも簡潔で広く認知された名前を使うことを推奨しています。当サイトでは、この再設計にあわせてog:site_nameを「ENVY DESIGN」に正規化しました。WebSite構造化データのname正規化は作業中で、対応状況は続編で報告します。

効果をどう測るか

効果判定は2026年8月中旬を目安としています。再クロールとデータ蓄積に約4週間を見込んだ設定で、検索結果への反映やデータ量が不十分な場合は観測期間を延長します。

先に断っておくと、今回は全対象ページのtitleを同時に変更したため、未変更ページを対照群とした比較ができません。したがって、今回の前後比較だけでtitle変更との因果関係を証明することはできません。その前提の上で、できるだけ施策の影響を切り分けられる設計にします。

効果測定では、変更前の時点で対象を固定します。

  • 2026年7月16日時点で、表示回数500以上・平均掲載順位4〜12位だったクエリとURLの組み合わせを固定する
  • 対象ページのtitle変更が検索結果に反映されたことを確認する
  • 変更前28日間と、反映確認後28日間について、同じURL×クエリの組み合わせのCTR・表示回数・平均掲載順位を比較する
  • ページごとに反映時期が異なる場合は、主要ページの反映状況を記録し、旧titleの表示期間が多く含まれるデータは分けて確認する
  • 平均掲載順位が大きく変化した組み合わせは、title変更以外の影響が大きいため分けて確認する
  • 月間クリック数は、公開記事数や季節性、順位変動の影響を受けるため補助指標とし、施策効果の中心的な判定には使わない

対象を4〜12位の帯域に絞る理由は、タイトルの見え方がクリックに影響するのは「表示されているのに選ばれていない」領域だからです。1〜3位はタイトル以前に順位の恩恵が大きく、20位以下はそもそも表示機会が乏しいため、介入効果が最も観測しやすい帯域として設定しました。

なお、サイト全体のブレンドCTRは指標に使いません。表示回数が深い順位のクエリで増えると、ページの見え方が改善していてもブレンドCTRは機械的に下がるためです。改善の実感と指標が乖離する典型的なパターンで、CTR改善の効果測定では最初に潰しておくべき論点だと考えています。

冒頭で挙げたCTR 0.25%の記事がどう変化するか、あるいは変化しないかも含めて、CTRと順位の変化はそのまま公開します。

まとめ

  • 全ページ共通の33文字の定型サフィックスが、記事固有タイトルの表示を圧迫していました
  • Google検索にはサイト名をタイトルとは別枠で表示する仕組みがあり、titleタグ内にも社名を入れると、検索結果上で情報が重複する場合があります
  • 海外の定量調査では、長いタイトルほど書き換えられる割合が高く、パイプ記号も削除や置換の対象になりやすい傾向が報告されています。ただし、日本語の検索結果にそのまま適用できる調査ではありません
  • 2026年7月16日、ページの役割に応じた三層構造でtitleを再設計し、投稿・用語集・FAQからはサフィックスを完全除去しました
  • 社名除去によるCTR向上を直接示す定量的なエビデンスはありません。今回の施策の実体は、長い定型部分によるタイトル切り捨ての解消です
  • 効果は変更前に固定したクエリ群を対象に、検索結果への反映確認後から測定します。2026年8月中旬を目安に一度集計し、必要に応じて観測期間を延長します

titleの設計は、検索結果での見え方を整える施策の一部にすぎません。CTR改善を含む検索流入の考え方はSEOコンサルティングのページでまとめています。

よくある質問

記事タイトルから社名を外すと、ブランド認知に悪影響はありませんか?

Google検索には、タイトルとは別枠でサイト名を表示する仕組みがあります。そのため、titleタグから社名を外したからといって、検索結果から必ずブランド名が消えるわけではありません。

サイト名の決定では、トップページのWebSite構造化データが最も重要な情報源とされています。ただし、指定した名称が必ず表示されるとは限りません。指名検索が多い知名度の高いブランドでは、タイトル内の社名がクリック判断に役立つ可能性もあるため、自社の状況に応じた判断が必要です。

titleタグを変更すると検索順位は上がりますか?

titleタグはページ内容を検索エンジンに伝える重要な要素ですが、当サイトでは今回の変更だけで大きな順位上昇が起きるとは見込んでいません。狙いは検索結果でのクリック率の改善です。順位を上げる目的でtitleだけを変更しても、期待した結果にはなりにくいと考えています。

サイト名が検索結果に正しく表示されない場合はどうすればよいですか?

トップページのWebSite構造化データのnameを確認してください。Googleはog:site_nameやトップページ内の情報も参考にしますが、WebSite構造化データを最も重要な情報源として案内しています。あわせて、簡潔で広く認知された名前を一貫して使うことが推奨されています。ただし、指定した名称が必ずそのまま表示されるとは限りません。

タイトルは何文字以内にすべきですか?

Googleは、検索結果に表示されるタイトルについて固定の文字数制限を示していません。表示される長さは、端末や文字の幅などによって変わります。文字数だけで決めるのではなく、ページの主題を前半に置き、途中で切られても内容を判断できる構成にすることが重要だと考えています。

出典

  1. Google検索セントラル「検索結果のタイトルリンクに影響を与える方法」
  2. Google Search Central Blog「Introducing site names on Google Search」(2022年10月)
  3. Google Search Central Blog「An update on site names」(2023年7月)
  4. Google検索セントラル「Google検索のサイト名」
  5. Zyppy「Google Rewrites 61% of Page Title Tags [SEO Study]」(2022年)

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titleタグの設計やCTRの改善は、「何をどう直せばいいか、まだ整理できていない」という段階でもご相談いただけます。現状のSearch Consoleのデータを一緒に見ながら、どこから手を付けるべきかを整理するところからお手伝いします。

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株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに 500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。ディレクションだけでなく、デザイン・コーディングまで一貫して対応できるのが強みです。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

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