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ChatGPTは会社を見て、GeminiとPerplexityは記事を見ている|AIO隔週レポート第8号(2026年8月前半)

AIO/GEO 実測レポート

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

AIO隔週レポートの第8号です。前回の第7号では、7月後半のAI流入が前期比2倍超に戻ったこと、表示が減ってクリックが増えるCTRの反転が起きたことを記録しました。第8号では、その続きとして2026年8月前半(8月1日〜15日)のAI経由流入を記録します。

先に結論をお伝えします。この半月のAI流入は21セッションで、日次では前期の6割強に減速しました。ただし今期はお盆休みの期間を8日間含んでおり、サイト全体の検索クリックも同じ形で落ちています。数字の増減より注目したいのは中身です。5期連続でゼロだったPerplexityが6期ぶりに戻り、着地したのは比較記事でした。そしてAIごとの着地先が、はっきりと2つに分かれました。ChatGPTは会社を見て、GeminiとPerplexityは記事を見ている。この分化が今号の主題です。

調査条件:2026年8月1日〜15日のGA4・Search Console実測

【調査データ】本レポートの数値は、以下の条件で取得したものです。

  • 対象期間:2026年8月1日〜8月15日(15日間)。比較対象の「前期」は7月16日〜31日
  • AI流入:GA4で参照元にchatgpt・perplexity・claude・gemini・copilot・openaiを含むセッションを抽出
  • 検索データ:Search Console(自社プロパティのみ)。検索タイプ・国・デバイスの指定なし
  • データ取得日:2026年8月18日。取得日以降に数値が変動する可能性があります
  • 今期は8月8日〜15日にお盆休みの期間を含みます。BtoBの検索行動が全体に減る時期であることを前提に読んでください

半月あたり数十セッションという母数の小ささは毎号と同じです。1〜2セッションの違いで比率が大きく動くため、個々の数字は傾向をつかむ材料としてご覧ください。

AI流入は21セッション、日次では前期の6割強に減速しました

【調査データ】8月前半のAI経由流入は21セッションでした。直近3期の推移は次のとおりです。

期間AI流入(セッション)1日あたり
7月前半(7/1〜15)151.00
7月後半(7/16〜31)352.19
8月前半(8/1〜15)211.40

第7号で立てた「日次2セッション台で定着するか」という問いへの答えは、定着せず、でした。ただしこの減速をAI側の変化と読むのは早いと考えています。同じ期間、サイト全体の検索クリックも1日あたりで4割近く減っており、表示回数はほぼ横ばいでした。表示回数がほぼ横ばいのままクリックだけが減った形で、お盆期間の影響が出ている可能性が高いと見ていますが、この数値だけで断定はできません。【仮説】AI経由の流入も同じ理由で減った可能性が高いと見ていますが、切り分けられる材料はありません。判断は通常営業に戻った8月後半のデータに委ねます。

観測4ヶ月の全体像:日次1〜2.6セッションの帯で揺れています

【調査データ】第8号は観測開始から丸4ヶ月の節目にあたるため、シリーズ全8期の推移を一度整理しておきます。数値は2026年8月18日に同一条件で再取得したもので統一しています。GA4は取得日によって過去期間の値がわずかに変わることがあり、第2号(5月前半)は公開時点の集計より数セッション多い値になっています。号をまたいだ比較は本表を正とします。

対象期間AI流入1日あたり
第1号2026年4月341.13
第2号5月前半372.47
第3号5月後半392.44
第4号6月前半332.20
第5号6月後半392.60
第6号7月前半151.00
第7号7月後半352.19
第8号8月前半211.40

4ヶ月を通して見えるのは、右肩上がりの成長ではなく「帯」です。4月の1日1セッション強から5月に2セッション台へ一段上がったあと、5月以降は半月あたり15〜39セッション、日次では1.00〜2.60の範囲で上下しています。【仮説】この帯の中の増減を施策の成果や失敗と結びつけるのは難しく、いま意味を持つのは総量よりも、どのAIが・どのページに来ているかという中身の変化だと考えるようになりました。今号の主題を着地の分化に置いたのは、この4ヶ月の整理の帰結でもあります。

Perplexityが6期ぶりに戻ってきました

【調査データ】AI別の内訳は次のとおりです。

参照元セッション前期
ChatGPT1429
Gemini54
Claude12
Perplexity10
Copilot00

今号でいちばん小さく、いちばん意味のある数字は、Perplexityの1です。第3号の対象期間だった5月後半以降、Perplexityからの流入は5期連続でゼロでした。それが8月7日に1セッション、6期ぶりに記録されました。着地先はAI OverviewsとAI Modeの違いを整理した比較記事です。7月11日に公開した記事で、公開から約4週間後の着地でした。

同じ記事には8月5日にGeminiも着地しています。ひとつの比較記事に、半月のうちに複数のAIから流入が発生し始めた兆候です。【仮説】比較記事がAIの参照対象になっている可能性がありますが、GA4から分かるのは着地の事実までで、引用されたこと自体は確認できません。1セッションずつの話でもあり、仮説の域を出ません。Perplexityがこのまま戻るのか、単発で終わるのかは次号の観測項目にします。

Geminiは4→5セッションと3期連続で流入があり、細いながら定着の気配があります。着地先は比較記事・ブログ記事・FAQ・AIO・GEO対策のサービスページと分散しており、特定のページに寄っていない点が特徴です。

ChatGPTは会社を見て、GeminiとPerplexityは記事を見ている

【調査データ】今号の主題です。8月前半の着地先を、AIごとに分けて見ると、はっきりした対比が現れました。

ChatGPTの14セッションは、着地先が全て記事以外のページでした。トップページ6、料金ページ2、採用関連3、スポット改修のサービスページ2、LP制作のサービスページ1。ブログ・比較記事・FAQへの着地はゼロです。一方、Gemini・Claude・Perplexityの計7セッションは、比較記事2、ブログ記事2、FAQ1、サービスページ1、着地ページが記録されなかったもの(not set)1と、コンテンツ側に寄っています。

【仮説】この対比は、AIごとに参照の仕方が違う可能性を示していると考えています。ChatGPTは「ENVY DESIGNという会社」を紹介する文脈で使われ、利用者は会社そのものを確認するためにトップページや料金ページに来る。GeminiやPerplexityは個別のトピックを調べる文脈で記事を引用し、利用者はその記事に直接来る。第3号で観測した「ChatGPTがトップページを選び始めた」動きの延長線上にある読みですが、今号は他のAIとの対比まで揃ったことで、輪郭が一段はっきりしました。とはいえ半月・21セッションの観測であり、断定できる段階ではありません。

この読みが正しければ、実務上の示唆はシンプルです。ChatGPT経由の見込み客に対しては会社情報・料金・実績のページの充実が、Gemini・Perplexity経由に対しては記事コンテンツの質が問われる、という役割分担になります。どちらか一方では取りこぼす、ということでもあります。

新しい記事への着地は、今期は起きませんでした

第7号では、公開から5〜7日の新しい記事にAIが着地する事例を2件記録し、「新記事が早期にAIの参照対象に入る動きが続くか」を宿題にしていました。答えは、今期は再現せず、です。

【調査データ】8月1日〜9日にはブログ記事を7本公開していますが、この7本へのAI着地は期間中ゼロでした。今期のAI着地先は、7月11日公開の比較記事、4月公開のブログ記事、そしてトップ・料金・採用などの固定ページと、いずれも公開から時間の経った既存のページです。

【仮説】前号の「5〜7日で着地」が例外的に早かったのか、お盆期間で利用者の検索行動自体が減ったため拾われる機会がなかったのか、この期間だけでは切り分けられません。新記事への着地は「起きることもある」程度の現象として、引き続き観測します。

サイト全体の検索は「表示は維持、クリックだけ減る」お盆型でした

【調査データ】Search Console全体では、1日あたりの表示回数が前期比で約3%減とほぼ横ばいだった一方、クリックは1日あたりで約37%減りました。CTRは2.61%から1.69%に低下しています。

表示回数はほぼ維持された一方で、クリックだけが大きく減りました。お盆期間に検索行動やクエリの構成が変わった可能性がありますが、Search Consoleの数値だけでは原因を切り分けられません。第7号で記録した「表示減・クリック増」のCTR反転は、今期は続きませんでした。ただしお盆という大きな共通要因が挟まったため、反転が構造的な変化だったのかどうかの判定は、8月後半のデータまで持ち越します。

指名検索については、今号は短く触れるにとどめます。自社を指す主要クエリの表示は、AI流入と同じく前期から3割弱減りました。両方が同じ方向に動いたため、第7号で観測した「非連動」の検証はお盆要因が抜けた次号以降に持ち越します。

Directはお盆に増えました。人の休みと逆に動いています

【調査データ】準常設で観測しているDirect(参照元なし)流入は、1日あたり32.8から38.4セッションへと前期比で約17%増えました。最大の山は8月10日で、この半月の中央値の1.9倍にあたります。8月9日〜10日と連続した山で、お盆休みのただ中に現れました。

検索クリックが大きく減った期間に、Directだけが逆方向へ動いた点は興味深い結果です。【仮説】これまで観測しているAI関連の自動アクセス仮説とも矛盾しない動きですが、Directにはブックマーク・URL直接入力・参照元情報が落ちたアクセスなどさまざまな流入が含まれるため、この動きだけを根拠にAIアクセスとは判断できません。山の正体は引き続き特定できていません。

第7号の宿題5つへの答え

第7号で立てた問い8月前半の答え
AI流入は日次2セッション台で定着するか定着せず(1.40)。ただしお盆8日間を含むため判定は保留
Geminiの再出現は続くか続いた(4→5・3期連続)。着地先も分散し定着の気配
公開5〜7日での新記事着地は再現するか再現せず。今期の着地は全て既存ページ
表示減・クリック増の反転は続くか続かず。表示維持・クリック減のお盆型に転換
指名検索とAI流入の非連動は続くか今期は両方減で同方向。共通要因(お盆)の可能性が高く判定保留

5つのうち3つが「お盆を含むため保留」という答えになりました。歯切れの悪い号ですが、切り分けられないものを切り分けられないと書くのがこのシリーズの方針です。

8月後半に確認したいこと(第9号予告)

確認したい点仮説
お盆明けにAI流入は日次2セッション台へ戻るか今期の減速がお盆要因なら、通常営業への復帰とともに戻るはず
Perplexityの再出現は続くか比較記事が参照対象に入ったなら、単発では終わらないはず
ChatGPT=会社・Gemini等=記事の分化は続くか参照の仕方の違いが構造なら、着地の対比は再現するはず
CTRはお盆前の水準に戻るか今期の低下が季節要因なら回復するはず
比較記事へのAI着地は広がるか比較形式がAIに参照されやすいなら、他の比較記事にも着地が出るはず

これらの結果は、第9号(2026年8月後半・9月初旬公開予定)でまとめてご報告します。

おわりに:数字が減った号も、分化が見えた号として残します

総量だけを見れば、今号は「お盆で減りました」の一行で終わる半月でした。それでも8本目として記録する価値があると考えたのは、総量の裏でAIごとの役割の違いが今までで最も鮮明に見えたからです。会社を紹介するAIと、記事を引用するAI。この分化が続くのかどうかは、AI検索への対策を「何に力を入れるか」の判断に直結します。次号で答え合わせをします。

自社のAI流入がどうなっているか分からない、という段階でもご相談いただけます

自社サイトにAI経由の流入がどれだけあるのか、どのページに来ているのかを確認したいものの、GA4のどこを見ればよいか分からないという段階でもご相談いただけます。この記事と同じ方法で、現状を一緒に確認するところからお手伝いします。AI検索対策の全体像はAIO・GEO対策コンサルティングのページにまとめています。

現在の状況のまま相談する

よくある質問(FAQ)

AI流入が減ったのは、お盆のせいと言い切れますか?

言い切れません。サイト全体の検索クリックも同じ期間に大きく減っているため、お盆期間に検索行動やクリック行動が変化した可能性を考えていますが、AI側の参照の変化が重なっている可能性を除外できる材料はありません。お盆明けの8月後半データで、戻るかどうかを確認します。

Perplexityが戻ったのは、何かの施策の効果ですか?

特定の施策と結びつける材料はありません。着地先が7月に公開した比較記事だったことから、比較形式のコンテンツが参照対象に入った可能性を仮説として持っていますが、1セッションの観測で判断できることではないと考えています。継続するかどうかを次号で確認します。

ChatGPTとGeminiで着地先が違うのは、なぜですか?

確かなことは分かりませんが、利用のされ方の違いを反映している可能性があると考えています。ChatGPTは会社を紹介する回答の中で参照され、利用者は会社を確認するためにトップページや料金ページへ来る。Geminiは個別のトピックへの回答で記事を引用し、利用者はその記事へ直接来る。今号の着地データはこの読みと矛盾しませんが、母数が小さいため仮説の段階です。

新しい記事がAIに拾われなかったのは、問題ですか?

現時点では問題とは捉えていません。前号で観測した公開5〜7日での着地が例外的に早かった可能性と、お盆期間で利用者の検索機会自体が減っていた可能性の両方があり、切り分けられないためです。新記事への早期着地は「起きることもある」現象として、引き続き記録します。

自社でも同じ観測を始めるには、何から確認すればいいですか?

GA4のトラフィック獲得レポートで、参照元にchatgpt・perplexity・gemini・claudeなどを含むセッションを抽出するところからで十分です。件数よりも「どのページに着地しているか」を見ると、自社がAIにどう参照されているかの手がかりになります。着地先の確認方法から知りたいという段階でもご相談いただけます。

出典

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株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに 500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。ディレクションだけでなく、デザイン・コーディングまで一貫して対応できるのが強みです。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

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