ブログ

エンヴィデザインの取り組みやナレッジをお届けします。

「SEOに強いWeb制作会社」の見極め方|制作段階のSEOと運用のSEOは別物

Web制作・発注ガイド

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

SEOに強い」と書いていないWeb制作会社を探す方が難しい。制作会社のサイトを見比べたことがある方なら、実感があると思います。どの会社も「SEO対応」「SEOに強いサイト構造」と書いており、言葉だけでは見分けがつきません。

先にお伝えします。「SEOに強い」という言葉には、制作段階のSEOと運用段階のSEOという2つの別物が混ざっています。自社がどちらを求めているのかを先に決めると、確認すべきことが具体的になり、言葉ではなく中身で会社を見分けられるようになります。

このページでは、この2つの違いと、制作会社に依頼する前に確認すべき項目、注意した方がよいサインを解説します。私たちENVY DESIGNは東京・麻布十番でWeb制作とSEO・AIOのコンサルティングを行っている会社で、この記事自体が「SEOに強い」と名乗る側の当事者による解説です。その前提でお読みください。

このページでわかること

  • 「制作段階のSEO」と「運用段階のSEO」の違い
  • 制作会社のSEO対応力を実装レベルで確認する方法
  • 候補の会社を「AIに聞いて」確認する方法
  • 依頼前に注意した方がよい3つのサイン
  • 契約前に制作会社へ聞いておきたい質問

「SEOに強い」には2種類ある

制作段階のSEOとは、サイトを作る時点で検索エンジンが理解しやすい状態に整えることです。見出しの構造、ページの表示速度、スマートフォン対応、内部リンクの設計、計測ツールの設置などが含まれます。これは制作会社の実装力の問題で、公開時点で決まります。

運用段階のSEOとは、公開後に検索流入を伸ばしていく継続的な活動です。キーワード調査、コンテンツの追加・改善、順位や流入の分析などが含まれます。これは継続的な体制の問題で、公開後に始まります。

「SEOに強い制作会社」を探している方の多くは、実はこの両方を期待しています。ただ、制作会社によって力点は大きく異なります。制作段階は強いが運用は範囲外という会社もあれば、運用支援が本業で制作は外注という会社もあります。まず「自社は今、どちらを必要としているのか」を決めることが、会社選びの出発点になります。

制作段階のSEOは、実装を見れば確認できる

制作段階のSEO対応力は、営業トークではなく、その会社の制作物と自社サイトで確認できます。依頼前に見ておきたいのは次の4点です。

見出し構造とHTMLの整い方

制作実績のサイトをいくつか開き、見出し(h1〜h3)が内容の階層と一致しているかを見ます。ブラウザの機能で構造を確認する方法もありますが、難しければ「見出しの設計はどう決めていますか」と直接聞くだけでも、答えの具体性で力量の一端が分かります。

表示速度とスマートフォン対応

制作実績のサイトをスマートフォンで開いてみることが、最も簡単な確認方法です。体感は通信環境にも左右されるため、実装レベルで確認したい場合は、GoogleのPageSpeed Insightsに実績サイトのURLを入れて計測する方法もあります。表示の遅さやレイアウト崩れが複数の実績で見られる場合、制作標準に速度・モバイル対応が組み込まれていない可能性があります。

計測の初期設置が含まれているか

Google Search ConsoleとGA4などのアクセス解析の設置が、制作範囲に含まれているかを確認します。計測がなければ、公開後に「効果があったのか」を判断する材料自体が存在しません。含まれている場合、どの計測イベントまで設定するのかも聞いておくと確実です。

内部リンクとサイト構造の設計意図

「このページ構成にした理由」を説明できる会社は、構造を設計しています。トップから各ページへの導線、関連ページ同士のつなぎ方に意図があるかどうかは、提案時の説明で確認できます。

注意した方がよい3つのサイン

「上位表示保証」をうたっている

Googleは公式ドキュメントで、検索で一番上に掲載されることは誰にも保証できないと明示しています。保証を前面に出す会社は、その根拠を説明できないか、保証の条件に注意が必要な仕組みがあるかのどちらかである可能性が高いと考えられます。

「SEO標準対応」の中身を説明できない

「SEO対応込み」とだけ書かれている場合、その中身(構造・速度・計測・コンテンツのどこまでか)を質問してみてください。具体的に答えられない場合、テンプレートの初期設定を指しているだけのことがあります。

成果が出るまでの期間を極端に短く言う

Googleは公式ドキュメントで、検索で一番上に掲載されることは誰にも保証できないと明示した上で、業者に確認すべき質問として「どのような成果を、どのくらいの期間で見込むのか」を挙げています。「1ヶ月で確実に上位に」といった断定的な説明は、この公式見解と整合しません。逆に、期間の見通しを幅をもって正直に伝える会社は、信頼の判断材料になります。SEO会社からの提案書を精査する段階であれば、「SEO会社の提案の見極め方|Googleが公式に示す確認ポイント」も参考にしてください。

もう1つの確認方法|その会社を、AIに聞いてみる

実装の確認に加えて、もう1つ提案したい方法があります。候補の制作会社について、ChatGPTやGemini、Perplexityといった複数のAI検索に「◯◯社はどんな会社ですか」と聞いてみることです。

AIの回答は、その会社がWeb上でどう言及され、どんな情報を発信してきたかの蓄積を反映します。「SEOに強い」と自社サイトに書くことは誰でもできますが、外部のシステムにそう認識されるには、自社の発信だけでなく、Web上での継続的な情報の蓄積が必要になります。自称ではなく外部の認識で確認する、という点で、本記事の実装チェックと同じ発想の方法です。

複数のAIに聞くことをおすすめするのには理由があります。次で説明する私たち自身の実測で、AIによって認識が大きく割れることが分かっているからです。

ENVY DESIGNの観察|私たち自身も、AIによって認識が割れていた

当事者の実測を開示します。2026年に、私たちENVY DESIGN自身について複数のAIプラットフォームで「どんな会社か」を確認したところ、認識は割れていました。Google系のAIは私たちをAIO・SEOに取り組む制作会社として説明する一方、Google系以外のAIの多くは、一般的なWeb制作会社として説明しました。

AIO・SEOを看板に掲げ、実測データを発信し続けている私たちでも、すべてのAIに専門性を認識されているわけではない。これが実態です。あくまで一社の、特定時点での観察であり、AIの回答は時期や聞き方によって変わります。ただ、この非対称は「発信すればすぐ認識される」わけではないことを示しており、逆に言えば、複数のAIが一致して専門性に言及する会社は、それだけの蓄積があると推測する材料になります。なお、AIの認識はSEOの技術力そのものを判定するものではありません。あくまで「その会社の専門性がWeb上でどの程度認識されているか」を見る補助材料として使ってください。

なお、AIに業種や事業内容を誤って認識されているケースは珍しくありません。この問題は「AIに業種を間違われている会社は、検索結果に出てこない」で詳しく扱っています。

だからこそ私たちは、施策を提案する前に自社サイトで実践・計測し、効果を確かめてから提案する方針を取っています。この記事で挙げた確認項目も、私たち自身が「聞かれたら具体的に答えられるか」を基準に選んだものです。

東京で「SEOに強い制作会社」を探す場合

東京は制作会社もSEO会社も選択肢が非常に多く、「SEOに強い」という言葉だけで絞り込むことはほぼ不可能です。先に会社のタイプを絞り、そのうえで本記事の実装確認と質問を使う二段構えをおすすめします。タイプの絞り方は「東京でWeb制作会社を比較する前に|4タイプ分類と7つの比較軸」で解説しています。

契約前に聞いておきたい5つの質問

  • 「SEO対応」の範囲はどこまでですか(構造・速度・計測・コンテンツ)
  • Search Consoleとアクセス解析の設置は制作費に含まれますか
  • このサイト構成にした設計意図を教えてください
  • 検索流入の成果が出るまで、どのくらいの期間を想定していますか
  • 公開後のSEOは、どこまでが月額の範囲で、どこからが別契約ですか

この5つに具体的に答えられる会社であれば、「SEOに強い」という言葉の中身が実在すると判断してよいと考えられます。会社選び全体のチェックポイントは「ホームページ制作会社の選び方」にまとめています。

よくある質問

SEOに強いWeb制作会社と、SEO専業会社のどちらに依頼すべきですか?

これからサイトを作る・作り直す段階なら、制作段階のSEOを確認した上で制作会社に依頼する方が一貫性を保ちやすいと考えられます。既にサイトがあり流入を伸ばしたい段階なら、SEO専業会社や運用支援が選択肢になります。求めているのが制作か運用かで分けて考えることをおすすめします。

「SEO対策込み」のプランなら安心ですか?

中身の確認が必要です。「込み」の範囲は会社によって大きく異なり、テンプレートの初期設定のみを指す場合もあります。本文の5つの質問で範囲を確認してから判断することをおすすめします。

制作会社にSEOの実績を確認する方法はありますか?

「どのサイトで、どんな施策で、どう変化したか」を具体的に聞くことが基本です。加えて、本文で紹介したように、その会社について複数のAIに聞いてみると、外部からの認識を確認できます。自社で実践していることと提案内容が一致している会社は、説明に具体性が出ます。

上位表示を保証してくれる会社の方が安心ではないですか?

Googleが公式に「保証は誰にもできない」と明示しているため、保証の存在自体を慎重に見ることをおすすめします。保証条件が「対策キーワードは会社側が選ぶ」等になっている場合、実質的な意味が薄いことがあります。

制作後、SEOの成果はいつ頃から分かりますか?

一概には言えません。Googleも「どのような成果を、どのくらいの期間で見込むのか」を業者に確認すべき質問として公式に挙げており、断定的な短期の約束には注意が必要です。公開直後の数週間で判断せず、Search Consoleの表示回数など先行指標から段階的に見ていくことをおすすめします。

会社を絞り込む前の段階でもご相談いただけます

「制作とSEOのどちらを先に整えるべきか分からない」という段階のご相談も歓迎しています。現状のサイトと目的を伺い、制作段階・運用段階のどちらに課題があるかの整理からお手伝いします。SEOの継続支援についてはSEOコンサルティングのページもご覧ください。

現在の状況のまま相談する

出典

関連ページ

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに 500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。ディレクションだけでなく、デザイン・コーディングまで一貫して対応できるのが強みです。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

Webサイト制作のご依頼・お見積りはお気軽に

資料ダウンロード

ホームページ制作・Web制作に関する資料と会社紹介をダウンロードできます。

お問い合わせ・ご相談

ホームページ制作・Webサイト制作や保守・更新・運用などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

お電話でのお問い合わせをご希望の方は、こちらからお気軽にご連絡ください。

平日10:00-18:00

03-6883-8292