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東京でWeb制作会社を比較する前に|4タイプ分類と7つの比較軸

Web制作・発注ガイド

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

「東京 Web制作会社 おすすめ」で検索すると、10選、20選、30選といった記事が並びます。読み終えたあと、依頼先を決められたでしょうか。多くの方が、かえって迷いが深くなったのではないかと思います。

先にお伝えします。決められないのは、あなたの検討が足りないからではなく、序列ではなく分類が足りないからだと私たちは考えています。東京には非常に多くのWeb制作会社があり、その中から「1位の会社」を探すことにはあまり意味がありません。必要なのは、自社の状況に合うタイプを先に決め、そのタイプの中で数社を比べることです。

このページでは、東京のWeb制作会社を4つのタイプに分類し、タイプを決めたあとに使う7つの比較軸を、制作会社の立場から解説します。私たちENVY DESIGNも東京・麻布十番の制作会社であり、この分類の中の一つに属する当事者です。その立ち位置も含めて、最後に開示します。

▼目次 非表示

このページでわかること

  • 「おすすめ○選」記事で依頼先を決めにくい構造的な理由
  • 東京のWeb制作会社の4タイプ分類と、それぞれに向く発注者
  • タイプ決定後に使う7つの比較軸
  • 問い合わせ前に自社で答えを出しておきたい5つの質問

「おすすめ○選」を読んでも決められないのは、序列ではなく分類が足りないから

おすすめ記事では、規模も得意領域も価格帯も異なる会社が、一つのリストに並んでいます。大手広告代理店の子会社と、数名のデザイン事務所が同じ「おすすめ」に入っていることも珍しくありません。前提の異なる会社を同じ物差しで順位付けすることは、原理的に難しいはずです。

また、こうした記事の中には、制作会社自身が執筆し、自社を上位や冒頭で紹介しているものもあります。それ自体が悪いわけではありませんが、「誰が書いたランキングか」を意識せずに読むと、判断を他人に預けることになります。

検索して比較する行動そのものは合理的です。問題は情報収集ではなく、序列という形式が意思決定に向いていないことだと考えられます。

順位ではなく、まず「自社はどのタイプの会社と相性が良いか」を決める。その後で、同タイプの2〜3社を同じ軸で比べる。この順番に変えるだけで、比較は現実的な作業になります。

東京のWeb制作会社は4タイプに分かれる

厳密な業界統計に基づく分類ではなく、私たちが実務の中で使っている整理です。境界上の会社も多くありますが、依頼先を絞る出発点としては十分に機能すると考えています。

大手総合型|体制と実績を最優先する場合

数十名〜数百名規模で、戦略設計から開発・運用まで一括で担う会社です。上場企業のコーポレートサイトや大規模リニューアルの実績が豊富で、担当者が交代してもプロジェクトが止まりにくい組織的な体制が強みです。

向いているのは、社内の稟議で「体制・実績・会社規模」の説明責任が求められる企業や、要件が複雑な大規模案件です。一方で、費用は高くなりやすく、小規模案件では優先度が下がる可能性があります。大手と中小の違いは別記事「大手制作会社と中小制作会社の違い」で詳しく比較しています。

デザイン特化型|ブランド表現を最優先する場合

デザインアワードの受賞歴や、ビジュアル表現の強さを看板にする会社です。ブランドの世界観を形にする力に優れ、採用サイトやブランドサイトで力を発揮します。

向いているのは、競合との差別化をデザインで図りたい企業です。注意点としては、公開後の集客や更新運用が主戦場ではない会社もあるため、「作った後」を誰が担うのかを契約前に確認する必要があります。

格安テンプレート型|初期費用を最優先する場合

テンプレートを活用し、低価格・短納期でサイトを公開する会社です。「とにかく早く、安く、会社の名刺代わりのサイトが欲しい」という需要には合理的な選択肢です。

注意点は、月額費用の総額とデータの所有権です。初期費用が安い代わりに月額契約が長期に及ぶ場合、総額では他のタイプを上回ることがあります。また、解約時にサイトデータを持ち出せない契約も存在します。契約書で「ドメインの登録者・移管可否」と「サイトデータを解約時に受け取れるか」を確認することをおすすめします。

中小・伴走型|担当者との距離と継続運用を最優先する場合

数名〜十数名規模で、制作から公開後の運用改善まで長く付き合う型の会社です。意思決定が速く、経営者や担当者と直接やり取りできる距離の近さが強みです。

向いているのは、社内にWeb専任者がいない中小企業や、公開後も相談しながら育てたい企業です。一方で、組織規模の上限があるため、大規模開発や多言語・大量ページの案件では大手総合型が適する場合があります。

なお、制作会社ではなくフリーランスに依頼する選択肢もあります。この比較は「Web制作はフリーランスと制作会社のどちらに依頼すべきか」で扱っているため、本記事では会社間の比較に絞ります。

タイプが決まったら、7つの軸で比較する

タイプを絞ったら、同タイプの候補2〜3社を同じ軸で比べます。軸を揃えないまま各社の提案を眺めると、見積もりの項目も金額もバラバラで判断できなくなります(この症状は「制作会社の見積もりが比較できない」で詳しく扱っています)。

軸1|得意領域と実績の質

制作実績の「数」より、自社と近い業種・近い規模・近い目的の実績があるかを見ます。実績ページで、成果や制作意図まで書かれているかも判断材料になります。ENVY DESIGNの実績は制作実績一覧から確認できます。

軸2|料金体系の透明性

料金をサイト上で明示しているか、見積もりの内訳項目が説明されているかを確認します。「要問い合わせ」自体は珍しくありませんが、概算レンジすら示されない場合、予算感の擦り合わせに時間がかかる傾向があります。相場観は「ホームページ制作の相場」も参考にしてください。

軸3|公開後の保守・運用体制

保守の範囲(サーバー管理・更新代行・障害対応)と月額費用、そして「保守を頼まない選択肢があるか」を確認します。公開して終わりか、運用まで見るかは、タイプによって大きく異なる部分です。

軸4|SEO・AI検索への対応

「上位表示保証」をうたう会社には注意が必要です。Googleは公式ドキュメントで、検索順位を保証できる事業者は存在しないことを明示しています。順位の約束ではなく、構造・コンテンツ・計測の何をどう整えるかを説明できるかが見極めのポイントです。

軸5|担当者との距離とレスポンス

問い合わせから初回返信までの速さと質は、契約後のコミュニケーションを推し量る判断材料になりやすい部分です。営業担当と制作担当が分かれている場合は、制作側と直接話せるかも確認します。

軸6|契約・所有権の明確さ

ドメイン・サーバー・サイトデータの帰属、解約時の引き渡し条件、著作権の扱いを契約前に確認します。ここが曖昧なまま契約すると、将来の乗り換え時に大きな制約になります。

軸7|自社の話をどれだけ聞くか

初回の打ち合わせで、テンプレート的な提案を先に出す会社か、事業や顧客の話を先に聞く会社かは分かれます。サイトは事業の道具なので、事業を理解しようとする姿勢は品質を左右する重要な要素だと私たちは考えています。

ENVY DESIGNの観察|AIは料金ページを直接案内していた

私たちのサイトの実測で、比較検討の行動について一つ紹介できるデータがあります。

【調査データ】2025年11月〜2026年5月の6ヶ月間の計測で、ChatGPTなどAIサービス経由で料金ページに到達した40セッションのうち67.5%(27セッション)は、トップページなどからの内部回遊ではなく、料金ページへの直接着地でした(複数AI合算・自社GA4実測)。

どのような質問から流入したかまではGA4では確認できないため、理由を断定することはできません。あくまで一社の、母数の限られた観察であり、業界全体に一般化もできません。ただ、少なくとも私たちのサイトでは、AIが会社概要ではなく料金ページのURLを直接示して訪問者を送っているケースが多いことは確認できます。

軸2で料金体系の透明性を挙げた背景には、この観察もあります。比較の初期段階では、料金を開示している会社から先に候補に入れると、検討がスムーズに進みやすいと考えられます。

ENVY DESIGN自身は「中小・伴走型」です

当事者としての立ち位置を開示します。私たちENVY DESIGNは、上の分類でいえば中小・伴走型です。東京のホームページ制作会社として麻布十番で創業14年・法人12期目、少人数のチームで500件以上の制作に携わり、内製率は約90%、リピート・紹介率は約70%です。料金は料金ページで公開しています。

正直にお伝えすると、私たちが向かないケースもあります。数百ページ規模の大規模開発や、大人数の常駐体制が必要な案件、稟議上「従業員数百名以上の会社」が条件になる場合は、大手総合型をおすすめします。逆に、社内にWeb担当がいない、公開後も相談しながら育てたい、という状況であれば、私たちのようなタイプが選択肢に入ると考えています。

問い合わせ前に、自社で答えを出しておきたい5つの質問

制作会社に会う前に、次の5つに社内で答えを出しておくと、比較しやすくなります。

  • サイトの目的は何か(問い合わせ獲得・採用・信頼担保など、優先順位を1つに絞る)
  • 公開後の更新は誰がやるか(社内か、制作会社に依頼するか)
  • 予算は初期費用と月額をそれぞれいくらまで見込めるか
  • いつまでに公開したいか、その期日に根拠はあるか
  • 現在のドメイン・サーバー・データの契約者は誰か

この5つが決まっていれば、制作会社への最初の連絡は「目的・更新体制・予算・期日・現契約の状況」を伝えるだけで成立します。より詳しいチェックポイントは「ホームページ制作会社の選び方|失敗しない5つのチェックポイント」にまとめています。

よくある質問

東京のWeb制作会社と地方の会社では、どちらに依頼すべきですか?

打ち合わせがオンライン中心になった現在、所在地の重要性は下がっていると考えられます。対面での打ち合わせを重視する場合や、撮影・取材が多い案件では近さが利点になります。所在地よりも、本文で挙げた7つの軸での比較を優先することをおすすめします。

「おすすめ○選」記事は参考にしない方がよいですか?

参考になる部分もあります。各社の得意領域や実績の傾向を短時間で把握する入口としては有用です。ただし、掲載順や「おすすめ度」は執筆者の立場に影響される可能性があるため、順位ではなく情報収集の材料として使うことをおすすめします。

制作会社の評判や口コミはどこまで参考にすべきですか?

参考程度に留めることをおすすめします。Web制作はBtoBの取引という性質上、候補企業について十分な数の口コミが見つからないこともあります。また、口コミは案件規模や担当者、依頼内容によって評価が変わるため、そのまま自社のケースに当てはまるとは限りません。評判だけで判断するのではなく、制作実績の内容と契約条件を自社で直接確認することをおすすめします。

相見積もりは何社に取るのがよいですか?

同じタイプの2〜3社に絞ることをおすすめします。タイプの異なる会社に同時に見積もりを依頼すると、金額も項目も揃わず比較が難しくなる傾向があります。先にタイプを決め、同条件で依頼することが比較の前提になります。

料金を公開していない会社は避けるべきですか?

避けるべきとまでは言えません。オーダーメイド性が高い会社ほど一律料金を示しにくい事情もあります。ただし、概算レンジや過去案件の価格帯すら示されない場合は、初回相談で予算感を率直に伝え、答え方を見ることをおすすめします。

制作会社のサイトのどこを見れば実力が分かりますか?

制作実績のページで、完成画像だけでなく「なぜこの設計にしたか」という意図や、公開後の変化まで書かれているかを見ることをおすすめします。加えて、その会社自身のサイトが更新され続けているかも、運用力の一つの目安になると考えられます。

途中で制作会社を変えることはできますか?

制作会社を変更すること自体は可能です。ただし、現在のサイトをそのまま引き継ぐには、ドメインの管理権限、サーバーへのアクセス権、サイトデータの引き渡し条件などを確認する必要があります。契約前にこれらを確認しておくことが、将来の選択肢を守ることにつながります。

比較の途中という段階でもご相談いただけます

「タイプは絞れたが、この予算で何ができるか分からない」「他社の見積もりの見方が分からない」という段階のご相談も歓迎しています。私たちに依頼するかどうかが決まっていなくても、現状を整理する材料としてお使いください。

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出典

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株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに 500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。ディレクションだけでなく、デザイン・コーディングまで一貫して対応できるのが強みです。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

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