ENVY SEO観測 #001|表示は増えず、クリックだけが伸びた2週間(2026年9月前半)

SEO対策

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

#000 で決めた指数を、今回から実際に動かします。対象は2026年9月1日〜9月15日。この号は検索エンジン側からの記録です。同じ期間をAI検索側から見た「AIO隔週レポート第10号」は、9月18日(金)に公開します。

先に結果を書きます。この期間、表示は増えませんでした。1日あたりの表示指数は99で、基準週とほぼ同じです。一方でクリック指数は110、CTRは1.64%から1.83%へ、平均掲載順位は16.3位から15.4位へ動きました。この間に41本のページを公開していますが、表示の総量には現れていません。

この号から、期間の区切りを半月に変えました

#000 では「日曜〜土曜の2週」を1号としていましたが、この号から半月区切り(1日〜15日、16日〜月末)に変更します。AIO隔週レポートが半月区切りで動いているため、同じ期間をAI検索側と検索エンジン側の両方から読めるようにするためです。#002 以降も「9月16日〜9月30日」「10月1日〜15日」と、AIO側と同じ区切りで揃えます。

期間の長さが15日と16日で変わるので、指数は合計ではなく1日あたりの平均で出します。基準は変えません。2026年8月23日(日)〜29日(土)の週の1日あたりを100とします。CTRと平均掲載順位は実数のままです。

なお、Search Consoleは数値の反映に数日かかります。この号を書いた9月16日の時点で9月14日以降が未反映のため、検索データは9月1日〜13日の13日間で集計し、1日あたりの平均で比較しています。AIO隔週レポート第10号も同じ扱いです。

サイト全体:表示99、クリック110

1日あたりの平均を、基準週の1日あたりを100とした指数で示します。前期は8月後半(8月16日〜31日)です。

期間表示指数クリック指数CTR平均順位
基準週(8/23〜8/29)1001001.64%16.3
前期・8月後半(8/16〜8/31)1001081.78%16.0
今期・9月前半(9/1〜9/13)991101.83%15.4

読み取れることは3つです。

  • 表示は3期連続でほぼ同じ水準です。8月に約1.7倍まで伸びた表示は、8月中旬でいったん止まっています。
  • クリックは表示が同じまま増え続けています。前期108、今期110。つまりこの1か月の改善は「表示が増えた分」ではなく、「表示されていたものが押されるようになった分」です。CTRの上昇(1.64%→1.83%)と平均順位の改善(16.3→15.4位)が、それを裏付けています。
  • 期間内で分けると、9月1日〜7日はクリック指数113、9月8日〜13日は108。9月7日に行ったタイトル変更(後述)の前後で差は出ていません。判定にはまだ早すぎます。

投稿タイプ別:ブログと用語集がクリックを伸ばした

投稿タイプごとに、それぞれの基準週の1日あたりを100とした指数です。規模の違いは見ず、伸び率だけを比べます。クリック数が1日1件に満たないタイプは指数が大きく振れるため、CTRと順位もあわせて読んでください。

投稿タイプ表示指数(前期/今期)クリック指数(前期/今期)CTR(基準→今期)平均順位(基準→今期)
ブログ101/96111/1161.5%→1.9%10.9→10.1
FAQ105/10378/961.2%→1.1%19.5→21.0
用語集109/101164/2290.5%→1.1%20.6→17.6
お悩み解決(solution)119/126105/1401.1%→1.3%14.1→10.3
比較記事102/7575/691.6%→1.5%14.9→10.4
業種別ページ102/29262/1080.6%→2.1%18.0→18.8
エリア別ページ85/101109/92.1%→0.2%34.9→16.1
サービスページ94/215175/1620.4%→0.3%19.0→19.1
料金ページ105/17088/2690.3%→0.5%25.2→31.4
トップページ94/58119/1041.3%→2.3%27.7→29.4

投稿タイプ別の集計は、Search Consoleのページ単位のデータをURLの階層で分類しているため、同じ検索で複数ページが表示された場合は重複して数えられます。サイト全体の表とは集計の基盤が異なり、指数はタイプ間でしか比較しません。

目を引くのは4つです。

  • ブログは表示指数が96と減っているのにクリックは116。平均順位が10.9位から10.1位へ上がり、10位前後の攻防にいるページが増えたと考えられます。サイト全体のクリック増は、主にここが押し上げています。
  • 用語集はクリック指数が229。基準週のクリックが1日1件未満なので指数は大きく出ますが、平均順位が20.6位から17.6位へ3位上がり、CTRも0.5%から1.1%へ動いているので、方向としては確かです。
  • 業種別ページは表示指数が前期102から今期29へ落ちました。8月に新規で表示されていた検索語が整理された可能性があります。CTRは0.6%から2.1%へ上がっており、表示の減少は低順位の表示が消えた分と読んでいます。
  • エリア別ページは平均順位が34.9位から16.1位へ大きく改善した一方、クリック指数は9。表示も順位も戻りましたが、押されるまでには至っていません。

前号の仮説の答え

#000 で立てた5つの仮説について、この期間で分かったこと、分からなかったことを書きます。

【仮説1】新しい投稿タイプを追加すると、表示は増えるがクリックは増えない

判定保留です。この期間は表示の総量が増えなかったため、仮説の前提(表示が増える)が起きていません。個別に見ると、業種別ページは表示指数が29へ落ち、エリア別ページは101へ戻り、サービスページは215へ増えました。新規タイプの表示は、公開直後に一度ふくらんでから落ち着く動きをしている可能性があります。#002 以降で、公開から何週目に表示が安定するかを見ます。

【仮説2】見積もり関連の検索語は、表示があっても押されていない

変わっていません。見積もり関連の検索語の表示指数は、前期121に対して今期89。クリックは前期2回、今期0回です。主要な検索語である「ホームページ 見積もり」の平均順位は8.8位から7.0位へ上がりましたが、それでもクリックは出ていません。順位が上がっても押されない、という状態がはっきりしました。この検索語の着地先はホームページ制作の見積もりガイドで、タイトルはまだ変えていません。9月7日に行ったタイトルの主語追加(後述)の対象はFAQ・お悩み解決・比較記事で、この記事は含まれていないため、次の打ち手として記事側のタイトルを見直します。

【仮説3】「短納期」の検索語はFAQに着地している

受け皿が動き始めました。「短納期」を含む検索語の着地先は、これまで制作期間のFAQと急ぎの依頼のFAQの2本でしたが、今期は新設した短納期ホームページ制作のサービスページが初めて表示され、平均順位は9位でした。ただし表示は期間中に1回のみで、判定はできません。また、急ぎの依頼のFAQは平均順位が25.0位から14.9位へ上がり、この期間で唯一のクリックもここから出ています。既存の急ぎ向けお悩み解決ページは87位で、動いていません。

【仮説4】URLを移した多言語サービスページの統合にかかる週数

統合は進んでいません。8月中旬に移転した多言語サービスページは、旧URLの表示指数が前期125、今期287と増え続けています。新URLも表示は出ていますが、1日あたり0.4回で、旧URLの24.1回に対して60分の1です。301リダイレクトと正規化は済んでいるので、Google側の評価がまだ旧URLに残っている状態と考えられます。移転から4週目で「旧URLが主、新URLが従」が記録です。#002 で再確認し、変わらなければ旧URL側のクロール状況を調べます。

【仮説5】10月公開の記事群の立ち上がり

対象記事が未公開のため、今回は記録なしです。記録する6項目(公開日・初表示・100表示到達・初クリック・平均20位以内・平均10位以内)は変えません。

この期間に実施したこと

数字に影響しうる変更を、実施日とあわせて残します。

  • 9月1日〜15日に41本を公開(ブログ14・FAQ5・用語集5・お悩み解決4・エリア別8・業種別5)。前期の8月後半も40本で、本数は変わっていません。表示指数が99のままなので、新規ページの表示はまだ数字に現れていません。
  • 9月7日:FAQ22本・お悩み解決6本・比較記事4本のタイトルに主語を追加(JSON-LDのnameも同時に変更、本文とmetaは未変更)。検索窓に打つ文として成立するタイトルにするのが目的です。タイトルの設計についての考え方はtitleタグに社名は必要?で書いています。判定は9月末、表示・順位・新規の検索語で比較します。変更前後(9/1〜7と9/8〜13)でクリック指数は113と108で、この時点では差が出ていません。
  • 9月2日:エリア別ページのテンプレートを修正。港区ページに「港区に拠点はありません」という都道府県向けの文言が残っていたのを、事務所所在地に合わせた表記に直しました。あわせて区ページの業種構成の表の見出しを整えています。エリア別ページの平均順位が34.9位から16.1位へ改善した期間と重なりますが、因果は分かりません。
  • 9月9日:本シリーズの #000 を公開。
  • 9月2日〜3日に港区の街単位のエリアページ8本と業種別ページ9本を予約投入しましたが、公開は10月以降のため、この号の数字には関係ありません。

次号予告

#002 は9月16日〜9月30日を対象に、10月7日(水)に公開します。AIO隔週レポート第11号と同じ期間です。見るものは3つ。9月7日のタイトル変更の判定、多言語サービスページの旧URLと新URLの入れ替わり、業種別ページの表示指数が20台のまま落ち着くのか戻るのかです。前期比(この号の期間との比較)も続けて載せます。

この号の注記

  • データはSearch Consoleの検索パフォーマンス、検索タイプはウェブ、国とデバイスの指定なし。取得日は2026年9月16日です。
  • 対象期間は9月1日〜9月15日ですが、取得時点で9月14日以降が未反映のため、集計は9月1日〜13日の13日間です。比較はすべて1日あたりの平均で行っています。
  • サイト全体の指数は日別データ、投稿タイプ別の指数はページ単位のデータをURLの階層で分類したものです。集計基盤が異なるため、両者の指数は直接比較しません。
  • クリック指数は、基準週のクリックが1日1件に満たないタイプでは1回の差で数十ポイント動きます。用語集・料金・サービス・業種別・エリア別・会社案内はこの影響を受けます。
  • 平均順位は表示された検索語の順位の平均で、表示の増減に引きずられます。順位の改善=既存ページの上昇、とは限りません。
  • #000 で予告した「日曜〜土曜の2週」の区切りは、この号から半月区切りに変更しました。基準週は変えていないため、過去の指数との比較は続けられます。

アクセスは横ばい、中身は逆転していたもあわせてご覧ください。

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに 500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。ディレクションだけでなく、デザイン・コーディングまで一貫して対応できるのが強みです。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

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