Bing Webmaster Toolsとは?
要約
Bing Webmaster Toolsとは、Microsoftが無料提供するBing検索での表示・登録状況を確認するツールです。検索パフォーマンス、URL検査、サイトマップ送信に加え、MicrosoftのAI回答での引用状況を確認できるAI Performanceもあります。OpenAIは、Enterprise・Edu向けChatGPT検索でBingへ検索クエリを送る場合があると説明しています。
さらに詳しい内容をご覧になりたい方は下記も併せてお読みください。
Bing Webmaster Toolsとは、Microsoftが無料で提供している、検索エンジンBingでの自社サイトの表示状況を確認し、登録や修正を管理するためのツールです。GoogleにおけるSearch Consoleにあたるもので、Bingでどんな言葉で表示され、何回クリックされたか、ページがBingに登録されているか、といった情報を見ることができます。
Googleの検索対策だけを考えるなら後回しにされがちなツールですが、OpenAIはEnterprise・Edu向けの公式ヘルプで、ChatGPT検索がBingに検索クエリを送る場合があると説明しています。Bing Webmaster Toolsは、Bingへのインデックス状況やクロール上の問題を確認し、サイトマップやIndexNowを通じてページの発見・更新を支援するための入口になります。
ENVY DESIGNでも、Search Consoleを中心とした観測に加えて、Bingでの検索パフォーマンスやAI回答への引用状況を確認する段階に入っています。
Bing Webmaster Toolsとは何か、もう少し詳しく
利用は無料で、Microsoft・Google・Facebookのいずれかのアカウントでサインインできます。サイトを追加したあと、自分がそのサイトの所有者であることを確認する手順があり、公式ヘルプでは次の方法が案内されています。
- Google Search Consoleからのインポート(Search Consoleで確認済みのサイトを取り込むと、確認手順を省略できる)
- XMLファイルをサイトにアップロードする
- HTMLのhead内にmetaタグを追加する
- DNSレコードを追加する
公式ヘルプによると、サイトを追加してから分析データが生成されるまでには通常48時間ほどかかります。主な機能は次のとおりです。
- 検索パフォーマンス:Bingでの表示回数・クリック数・平均掲載順位・検索語句を確認する
- URL検査:個別ページのインデックス状況、クロール可否、HTTPステータスなどを確認する
- サイトマップ:XMLサイトマップの送信と取得状況を確認する
- IndexNow:ページの追加・更新・削除をBingなどの対応検索エンジンへ通知する
- Site Explorer:Bingから見たサイト構造やインデックス状況を確認する
- AI Performance:MicrosoftのAI回答で自社サイトが引用された状況を確認する
Search Consoleを使ったことがあれば、検索パフォーマンスやURL検査などの基本的な考え方は理解しやすいと思います。ただし、対象とする検索エンジンだけでなく、利用できる機能にも違いがあります。Bing Webmaster Toolsには、IndexNow、Site Explorer、バックリンク調査、AI Performanceなど、Search Consoleにはない機能があります。
Bing Webmaster ToolsではAI回答への引用状況も確認できる
2026年2月、Bing Webmaster Toolsに「AI Performance」がパブリックプレビューとして追加されました。Microsoft Copilot、BingのAI生成回答、一部の提携サービスで、自社サイトが情報源としてどのように使われているかを確認する機能です。
確認できる主な項目は次のとおりです。
- AI回答に表示された引用回数
- 1日あたりに引用されたページ数
- 引用されたページのURL
- AIが情報を探す際に使ったグラウンディングクエリ
- 引用数の推移
検索順位だけでなく、「どのページがAI回答の情報源として使われたか」を公式ツール上で観測できる点は、Search Consoleとの大きな違いです。
ただし、公式発表で対象として明記されているのは、Microsoft Copilot、BingのAI生成回答、一部の提携サービスです。AI Performanceに表示される引用数が、そのままChatGPTでの引用数を示すわけではありません。
また、AI Performanceのデータは引用回数や引用されたページを示すもので、AI回答内での順位、ページの重要度、回答への影響度を示す指標ではありません。
Bing検索とAI回答を観測・改善する入口になる
Bingの検索結果やインデックスは、Bing以外の検索・AIサービスでも利用されています。OpenAIはEnterprise・Edu向けの公式ヘルプで、ChatGPT検索がウェブの情報を取得する際、匿名化された検索クエリをBingへ送る場合があると説明しています。
したがって、Bingにページがインデックスされ、最新の内容が取得できる状態にしておくことは、Bingを利用する検索・AIサービスから参照される可能性を確保することにつながります。
ただし、Bing Webmaster Toolsへサイトを追加すること自体が、検索順位やAI回答への引用を高めるわけではありません。ツールの役割は、Bingへのインデックス状況を確認し、クロールやサイトマップの問題を発見し、ページの追加や更新を通知できるようにすることです。
また、ChatGPTには自前の検索用クローラーであるOAI-SearchBotがあり、Bingだけが情報取得の経路ではありません。AI各社のクローラーの役割はAIクローラーとGPTBotの用語集で整理しています。
Bing Webmaster Toolsへのサイト追加は、AI検索に引用されるための必須条件ではなく、Bing経由の発見・取得状況を確認し、改善するための施策と捉えるのが正確です。
登録を最短で終わらせる手順
Search Consoleにすでに登録している会社なら、インポート機能を使うことで所有権確認の手順を簡略化できます。基本的な登録は次の順番で進めます。
- Bing Webmaster Toolsへアクセスし、Microsoft・Google・Facebookのいずれかのアカウントでサインインする
- 「Google Search Consoleからインポート」を選び、Search Consoleで使用しているGoogleアカウントからサイトを取り込む
- サイトマップが取り込まれているかを確認し、登録されていなければXMLサイトマップのURLを送信する
- データが生成されるまで待ち、検索パフォーマンスに数字が表示されるかを確認する
- トップページや主要ページをURL検査にかけ、インデックス状況やクロール上の問題を確認する
- 必要に応じてIndexNowを設定し、ページの追加・更新・削除を通知できるようにする
Search Consoleからインポートした場合も、Bing Webmaster ToolsとSearch Consoleは別のサービスとして管理されます。制作会社のGoogleアカウントだけでインポートすると、契約終了後や担当変更後に管理できなくなる可能性があります。
Search Consoleの所有権と同様に、発注側の会社が管理するアカウントを用意し、制作会社は必要な権限だけを共有してもらう形が安全です。所有権やアカウント管理の考え方は、Googleでホームページが出てこない原因でも整理しています。
ENVY DESIGNの視点と観察
【調査データ】ENVY DESIGNのサイト(envydesign.jp)のGA4で、2026年6月8日から9月5日までの90日間について、参照元別のセッション数を比較しました。Bing経由のセッションはGoogle経由の約5%、ChatGPT(chatgpt.com)経由は約3%、Yahoo! JAPAN経由は約4%でした。丸める前のセッション数で比較すると、Bing経由はChatGPT経由の約1.8倍です。
集計条件は、指標がセッション数、ディメンションがセッションの参照元(GA4のsource)です。Bingは参照元がbingのセッション(メディア区分は問わず)、ChatGPTは参照元がchatgpt.comのセッション(chat.openai.comは期間内に計測なし)、Googleは参照元がgoogleのセッションを対象にしました。取得日は2026年9月6日です。
これはenvydesign.jpという一つのサイトを、90日間だけ観測した結果です。検索エンジンやAIサービス全体の利用率を示す数字ではありません。
この数字から確認できるのは、envydesign.jpでは、Bingから直接発生したセッションがChatGPTからの直接流入を上回っていたことです。Google経由と比べれば小さいものの、サイト運営上まったく無視できる規模ではありません。
また、Bingの検索結果やインデックスは、Microsoft Copilotや一部の外部サービスでも利用されています。そのため、Bingがサイトを発見・取得できる状態にあることの影響範囲は、GA4でbingと表示される直接流入だけに限られない可能性があります。ただし、どのAIサービスからの参照にBingが使われたかをGA4だけで判別することはできないため、現時点では【仮説】として扱います。
Bing側の表示回数、クリック数、検索語句、平均掲載順位は、Bing Webmaster Toolsで確認できます。さらにAI Performanceでは、MicrosoftのAI回答に引用されたページやグラウンディングクエリも確認できます。
ENVY DESIGNでもBing側の検索パフォーマンスとAI Performanceの観測を始めています。一定期間の数値がそろい次第、この用語集に追記します。AI経由の訪問をGA4で確認する方法はAI検索からの流入を確認する方法で、AI経由の訪問という考え方はAIリファラルで整理しています。
よくある質問
Search Consoleに登録していれば、Bing Webmaster Toolsも必要ですか?
Search ConsoleとBing Webmaster Toolsは別の管理サービスです。Search Consoleへ登録しても、Bing Webmaster Toolsの管理画面が自動的に作成されるわけではありません。
一方、Bing Webmaster Toolsを利用していなくても、Bingが公開ページを発見してインデックスすることはあります。Bingでの表示回数、検索語句、インデックス状況、AI回答への引用状況を確認したい場合は、Bing Webmaster Toolsにも登録しておく必要があります。
Search Consoleで所有権を確認済みのサイトなら、インポート機能を使って登録作業を簡略化できます。
Bing Webmaster Toolsに登録すると、ChatGPTに表示されやすくなりますか?
登録しただけで表示されやすくなるわけではありません。Bing Webmaster Toolsへのサイト追加が、ChatGPTでの掲載や引用を直接高めるという公式な説明はありません。
ただし、OpenAIはEnterprise・Edu向けのChatGPT検索で、Bingへ検索クエリを送る場合があると説明しています。Bing Webmaster Toolsを使えば、Bingへのインデックス状況やクロール上の問題を確認できるため、Bingを利用する検索・AIサービスから参照可能な状態を整えることには役立ちます。
登録したのにデータが表示されないのはなぜですか?
公式ヘルプでは、サイト追加後に分析データが生成されるまで通常48時間ほどかかると案内されています。登録直後に数字が表示されなくても、すぐに設定ミスとは判断できません。
48時間以上たってもデータが表示されない場合は、所有権の確認が完了しているか、サイトマップを取得できているか、Bingbotがrobots.txtや認証によって拒否されていないかを確認します。検索流入がない場合は、設定に問題がなくても検索パフォーマンスに数字が出ないことがあります。
関連用語
AI検索最適化(AIO・GEO)の進め方やサービス内容についてはAIO・GEO対策(AI検索最適化)のページもご覧ください。AI検索からの集客についてのご相談は、現在の状況のまま相談するからお気軽にどうぞ。