エンティティとは?
要約
エンティティとは、人物・会社・場所・物事などを、検索エンジンやAIが「実在する一つの対象」として認識したまとまりのことです。日本語では「実体」と訳されます。ある会社名・事業内容・所在地・代表者といった情報が結びつき、「この会社は実在し、こういう存在だ」と機械に把握された状態を指します。AI検索では、このような実体としての認識が、情報源として扱われやすさに関わる要素の一つと考えられています。
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エンティティとは、人物・会社・場所・物事などを、検索エンジンやAIが「実在する一つの対象」として認識したまとまりのことです。日本語では「実体」と訳されます。ある会社名・事業内容・所在地・代表者といった情報が結びつき、「この会社は実在し、こういう存在だ」と機械に把握された状態を指します。AI検索の時代には、このような実体としての認識が、情報源として扱われやすさに関わる要素の一つと考えられています。ENVY DESIGNでも、自社や事業の情報を整える際に、このエンティティの考え方を重視しています。
エンティティとは何か、もう少し詳しく
エンティティを理解するうえで大切なのは、「文字列」と「実体」は別のものだという点です。たとえば「アップル」という言葉だけを見ても、機械にとっては、果物のりんごなのか、企業のApple社なのかが、すぐには分かりません。これは単なる文字の並び(文字列)です。
一方でエンティティは、「企業のApple社(所在地はここ、事業はこれ、製品はこれ)」というように、関連する情報が結びついて、一つの実在する対象として認識されたまとまりを指します。検索エンジンやAIは、こうしたエンティティを手がかりに、言葉が指す対象を区別し、内容を理解しようとします。会社で言えば、社名・事業内容・所在地・代表者などの情報がつながって、「実在する一つの会社」として把握されることが、エンティティとして認識されるための土台になります。
なぜAI検索でエンティティが重要なのか
従来のSEOでは、被リンク(外部サイトからのリンク)などが、サイトの評価を測る手がかりとして重視されてきました。近年は、それに加えて、検索エンジンやAIが「その対象を、実在する一つの存在として正しく認識できるか」も重視されつつあると考えられています。
理由の一つは、AIが回答の情報源を示す際に、その主体が実在し、信頼できる存在かどうかを手がかりにすると考えられるからです。同じ内容が書かれていても、「どこの誰が発信しているか」が実体として把握されているほうが、情報源として扱われやすい傾向があると考えられます。会社や個人の情報が断片的なままだと、機械が実体を結びつけにくく、認識が弱くなる可能性があります。
実務ではどう扱うか
エンティティの認識を高めるために、実務でできることには、次のようなものがあります。いずれも、「実在する存在として、情報を一貫して正しく伝える」という考え方が共通しています。
- 会社情報の一貫性(NAP:社名・住所・電話番号):社名・住所・電話番号を、自社サイトや各種掲載先で統一しておく
- 構造化データ:Organizationなどで、会社の基本情報を機械に分かる形で明示する
- 第三者からの言及(サイテーション):他のサイトやメディアで、社名やサービスが正しく触れられている状態をつくる
- 運営者・執筆者情報の明示:誰が運営し、誰が書いているかを、ページ上で分かるようにする
これらは、特別な裏技ではなく、実在する存在としての情報を、地道に整えていく取り組みです。情報が食い違っていたり、断片的だったりすると、かえって実体が認識されにくくなる可能性があるため、一貫性を保つことが大切だと考えられます。
ENVY DESIGNの視点と観察
ENVY DESIGNでは、自社のエンティティがAIにどう認識されているかを観察しています。その過程で、同じ会社であっても、AIサービスごとに実体の認識度が異なることを確認しています。具体的には、AIサービスによっては事業内容まで詳しく認識される一方、別のAIでは会社名程度しか把握されていないケースも見られました。
この差は、被リンクの量だけでは説明しづらく、各AIがその実体をどの程度認識しているかの違いとして現れていると考えられます。被リンク中心の評価から、実体の認識を含めた評価へと、見るべき軸が広がりつつあると実感した観察でした。ただし、これは構造化データなど特定の施策だけの効果とは考えていません。情報の一貫性や中身など、複数の要素が組み合わさった結果だと捉えており、今後も検証が必要だと考えています。
よくある誤解と関連用語
エンティティについて、「SEOで狙うキーワードのことだ」と誤解されることがあります。実際には、キーワードは検索される言葉(文字列)であるのに対し、エンティティは実在する対象そのものを指す、別の概念です。同じ言葉でも、それが指す実体が認識されているかどうかが、エンティティの論点になります。
エンティティの考え方を会社・サービスに当てはめたものがブランドエンティティです。また、情報を関係性とあわせて整理するしくみについてはナレッジグラフ、第三者からの言及についてはサイテーションもあわせてご覧ください。
Googleがエンティティをどう扱っているかは、Knowledge Graphの開発者向けドキュメントが参考になります。
AIに実在する存在として認識されることの重要性については存在ギャップ、具体的な実装については会社案内19項目、AIO・GEO全体の考え方についてはAIO・GEO対策のページで詳しく解説しています。