用語集

Web制作・AIO・SEOに関する用語を解説します。

グラウンディングとは?

AIO

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

要約

グラウンディングとは、生成AIが回答を作る際に、学習済みの知識だけに頼らず、検索結果や文書などの実在する情報源に基づいて回答を生成させる仕組みのことです。回答を根拠となる情報に「接地(ground)」させることからこう呼ばれます。ハルシネーション(もっともらしい誤り)を抑え、回答に引用元を示せるようにする目的で使われます。

さらに詳しい内容をご覧になりたい方は下記も併せてお読みください。

グラウンディングとは、生成AIが回答を作る際に、学習済みの知識だけに頼らず、検索結果や文書などの実在する情報源に基づいて回答を生成させる仕組みのことです。回答を根拠となる情報に「接地(ground)」させることから、こう呼ばれます。

生成AIは、学習した内容をもとに言葉を組み立てるため、事実と異なる内容をもっともらしく答えてしまうことがあります(ハルシネーション)。グラウンディングは、回答の根拠を実在する情報に求めることで、この誤りを抑え、回答に引用元を示せるようにするための考え方です。

グラウンディングとは何か、もう少し詳しく

たとえばAI検索が「この会社の料金はいくらか」という質問に答えるとき、AIの記憶だけで答えると、古い情報や存在しない情報を答えてしまう可能性があります。そこで、回答の前にWeb検索や資料の参照を行い、見つかったページの内容に基づいて回答を組み立てるのがグラウンディングです。Web検索などの外部情報に基づいて回答を生成するサービスでは、参照した情報源が引用リンクとして表示されることがあります。Googleの「Google検索によるグラウンディング」のように、グラウンディングされた回答と引用情報をセットで返す仕組みもあります。

Googleは、Gemini APIやVertex AIで「Google検索によるグラウンディング」という機能を公式に提供しており、開発者向けドキュメントでもこの用語を使っています。Google検索のAI OverviewsやAI Modeも、Web上の情報を探索しながら回答を生成し、関連するWebページへのリンクを提示します。Gemini APIの「Google検索によるグラウンディング」と製品として同一の仕組みとは限りませんが、外部の情報源に基づいて回答するという考え方には共通点があります。

この仕組みが重要になった背景には、AIが保持している情報には期限や偏りがあるという事情があります。AIの中の知識だけでは、最新の出来事や、個別の会社・店舗の詳細な情報に正確に答えることが難しいため、回答のたびに外部の情報源を参照する方式が主流になりつつあります。ChatGPTの検索機能やPerplexityが回答に出典リンクを並べるのも、Google系AIに限らず同じ方向の動きです。

RAGとの関係

グラウンディングと似た文脈で使われる言葉にRAG(検索拡張生成)があります。関係を整理すると、グラウンディングは「回答を実在の情報に基づかせる」という目的や状態を指し、RAGはそれを実現する代表的な手法です。外部の情報を検索して取得し、その内容を材料として回答を生成するRAGの流れは、グラウンディングを実装する典型的な方法にあたります。

日常的な説明では両者はほぼ同じ意味で使われることも多く、厳密な線引きが常に意識されているわけではありません。「目的がグラウンディング、手段の一つがRAG」と捉えておくと、混乱しにくくなります。

Webサイト運営者にとっての意味

グラウンディングは、AI開発者だけの話ではありません。AIが回答の根拠を外部に求めるということは、自社のWebページが「AIの回答の根拠」として参照される可能性があるということです。サイト運営者の視点では、次の点が実務に関わります。

  • AIが根拠として使いやすいページとは、質問に対して明確に答えている、事実が確認しやすい、情報が新しいページだと考えられます
  • 回答に引用リンクが表示される場合、そこからの流入(AI経由の訪問)が発生します
  • 料金・所在地・サービス内容など、事実情報を自社サイト上で正確に保つことが、誤った内容でグラウンディングされるのを防ぐことにつながります

AI検索最適化(AIO)の一つの視点として、この「回答の根拠として参照されやすい状態」を整えることが挙げられます。検索順位を上げる従来のSEOが「一覧で選ばれる」ための施策だとすれば、グラウンディングの時代には「回答の材料として参照される」ための情報整備という視点が加わる、と捉えられます。

ENVY DESIGNの視点と観察

【調査データ】自社サイト(envydesign.jp)では、AI経由の流入のうち67.5%(約7割)が、トップページではなく料金ページに直接着地していました(2026年春・複数AIサービス合算)。

【仮説】「この会社の料金はいくらか」といった質問に対して、AIが料金ページを回答の根拠として参照し、その引用リンクから訪問が生まれていると推測されます。グラウンディングは開発者向けの概念に見えますが、「どのページが回答の根拠に選ばれるか」という形で、サイト運営の実務にすでに現れていると考えられます。あくまで自社1サイトでの、母数の少ない観測です。

よくある質問

グラウンディングとRAGはどう違いますか?

グラウンディングは「回答を実在の情報源に基づかせる」という目的や状態を指す言葉で、RAGはそれを実現する代表的な手法です。実務ではほぼ同じ意味で使われる場面も多くあります。

グラウンディングがあればハルシネーションは起きませんか?

完全には防げません。参照した情報源の内容が古い・誤っている場合や、AIが情報源の内容を誤って要約する場合もあるためです。誤りを減らす仕組みではありますが、なくす仕組みではありません。

自社サイトがグラウンディングに使われているか確認できますか?

AI検索の回答に自社ページが引用リンクとして表示されているかを実際に確認する方法と、アクセス解析でAI経由の流入を確認する方法があります。どの質問でどのページが参照されるかを網羅的に知る公式な手段は、現時点では提供されていません。

関連する課題については、AI検索(ChatGPT等)にホームページが出てこないのページでも整理しています。

関連用語

AI検索最適化(AIO・GEO)の進め方やサービス内容についてはAIO・GEO対策(AI検索最適化)のページもご覧ください。AI検索からの集客についてのご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに 500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。ディレクションだけでなく、デザイン・コーディングまで一貫して対応できるのが強みです。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

Webサイト制作のご依頼・お見積りはお気軽に

資料ダウンロード

ホームページ制作・Web制作に関する資料と会社紹介をダウンロードできます。

お問い合わせ・ご相談

ホームページ制作・Webサイト制作や保守・更新・運用などでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

お電話でのお問い合わせをご希望の方は、こちらからお気軽にご連絡ください。

平日10:00-18:00

03-6883-8292