FORM-004 公開  更新

その場エラー表示型 フォーム

入力欄から次の欄へ移ったときに、その項目に間違いがあれば、すぐ下に直し方を表示するフォームの設計です。
送信後にまとめて指摘されるのと違い、読み手は入力した直後に直せます。
入力の途中では急かさず、直した時点でエラーを消し、安全に整えられる違いは受け付けることで、入力の負担を増やさずに間違いを減らせます。

ワイヤーフレーム(PC)

その場エラー表示型 フォーム PC版ワイヤーフレーム

ワイヤーフレーム(SP)

その場エラー表示型 フォーム SP版ワイヤーフレーム

SP版の特徴

  1. エラーは入力欄のすぐ下に:狭い画面でも、どの欄のエラーかがすぐ分かり、画面を行き来せずに直せるようにしています。
  2. エラーが出ても画面は動かさない:次の欄に入力を始めたところで画面が動くと、操作の邪魔になるため、位置はそのままにしています。
  3. 入力例は入力欄の上に:キーボードが出たときに隠れにくい位置に置き、入力しながら確認できるようにしています。
  4. 入力欄とボタンは全幅:狭い画面でも入力欄を広く使えるよう、横いっぱいに広げています。

採用前の判断ポイント

向いているケース

  • メールアドレスや電話番号など、形式が決まった項目が多い
  • 送信した後にまとめてエラーを出すと、直す場所が分かりにくい
  • 入力の間違いで返信できなくなる問い合わせを減らしたい
  • 申し込み、会員登録、見積もり依頼のフォームなど

向かないケース

  • 項目が少なく、送信時の確認だけで十分に直せる(1ページ完結型の送信時のエラー表示で足りることが多くあります)
  • 自由に書いてもらう項目が中心で、形式を判定できる項目がほとんどない
  • 相談の内容のように、書き方に正解がない項目まで細かく判定したい(その場の判定は、形式が決まった項目に絞ります)

このワイヤーの特徴

間違いに、入力した直後に気づける

送信ボタンを押してからまとめて指摘されると、読み手は上に戻って、どこを直すのかを探すことになります。次の欄へ移った時点でその項目を確認するので、入力した直後に、その場で直せます。

入力の途中では、エラーを出さない

メールアドレスを入れ始めた瞬間に「形式が正しくありません」と出ると、まだ途中なのに責められているように感じます。判定は欄から離れたときに行うので、入力している間は邪魔をしません。

直した時点でエラーが消え、直ったことが分かる

一度出たエラーが送信するまで残っていると、直せたのかどうかが分かりません。エラーを出した項目は入力のたびに判定し直し、正しくなった時点で消すので、直ったことがすぐ分かります。

直さなくてよい違いは、エラーにしない

全角の数字や、ハイフンのあるなしで入力を拒まれると、読み手には理由が分かりにくくなります。意味を変えず安全に整えられる違いは受け付けてから整えるので、エラーの数そのものを減らせます。

SPでは、エラーが入力欄のすぐ下に出る

SPでは、エラーが画面の上の方にまとめて出ると、見るために画面を行き来することになります。エラーを入力欄のすぐ下に出し、画面の位置は動かさないので、入力の流れを止めずに直せます。

制作時のよくある失敗

1文字目を入れた瞬間に、エラーが出る

入力している途中から判定すると、正しく入力している人にもエラーが出続けます。
判定は、欄から離れたときに行います。

直しても、エラーが消えない

エラーが送信するまで消えない作りだと、読み手は直せたのかどうか分からず、同じ欄を何度も見直すことになります。
一度エラーを出した項目は、入力のたびに判定し直して、正しくなった時点で消します。

エラーの文が「入力内容が正しくありません」だけ

何が違うのか、どう直せばよいのかが書かれていないと、読み手は試行錯誤するしかありません。
何を確認すればよいかを示し、正しい形の例を添えます。

全角の数字やハイフンのあるなしを、エラーにしている

電話番号や郵便番号で、全角の数字やハイフンの有無を理由に入力を拒むと、読み手は何が悪いのか分かりにくくなります。
意味を変えず安全に整えられる違いは受け付けて、送信する前に整えます。

すべて正しくなるまで、送信ボタンを押せない

送信ボタンが押せない理由が画面から分からないと、読み手はそこで止まってしまいます。
送信ボタンは押せる状態にしておき、押したときに足りない項目をまとめて示します。

よくある質問

エラーは、どのタイミングで出すのがよいですか?

適したタイミングは、フォームや項目によって変わります。
このワイヤーでは、入力中にエラーを出さないよう、入力欄から次の欄へ移ったときに最初の判定を行います。
一度エラーを出した項目は、入力するたびに判定し直し、正しくなった時点で消します。

正しく入力できたときの表示は、必要ですか?

必ずしも必要ではありません。
メールアドレスや郵便番号など、形式が決まった項目で控えめに示す程度なら、入力の手応えになります。
名前やご要望のように正解のない項目にまで表示すると、かえって意味が分かりにくくなります。

その場で確認していれば、送信時の確認はいりませんか?

送信時の確認も必要です。
その場の確認は、入力した欄にしか働かないため、一度も触れていない必須の項目は見落とされます。
送信時にも全項目を確認し、足りない項目をフォームの上部に一覧で示します。
サーバー側でも同じ内容を確認します。

1ページ完結型の送信時のエラー表示と、どう違いますか?

1ページ完結型は、送信ボタンを押したときにまとめて確認し、上部の一覧と各項目の下にエラーを示します。
その場エラー表示型は、それに加えて、各項目を入力した直後にも確認します。
形式が決まった項目が多いほど、その場で直せる利点が大きくなります。

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このPatternを書いた人

岡野 優太

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。情報設計・ディレクション・デザインを中心に、Webサイトの企画から改善まで携わっています。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

レビュー・修正の履歴

  1. 公開 アバター画像岡野 優太 この型を公開