パンくずリストのUIデザイン

パンくずリスト(ホームから今のページまでの階層を並べた案内)のUIデザインを、設計パターンとして整理したページです。
階層の深さ、SPでの見せ方、となりの分類へ移ってもらうかどうか、ページの見出しとの組み合わせ方によって、向いている型が変わります。
今のページをリンクにせず、区切りの印を読み上げに含めないなど、読み手が今どこにいるかを取り違えないための型をまとめています。

6 patterns

型の選び方を見る ↓

パンくずリストの型の一覧

パンくずリストの型の選び方

パンくずリストの型は、「階層がどのくらい深いか」「SPで何を残すか」「となりの分類へ移ってもらうか」の3つで変わります。問い1で階層の深さに合う形を決め、問い2でSPでの見せ方を選び、問い3で移動の広げ方と置き場所を確かめます。型を選んだら、各Patternのページでワイヤーフレームとプロンプト、動くデモを確認できます。

問い1:階層は、どのくらい深いですか?

横一列に並べたときに、PCで1行に収まるかどうかで形が分かれる問いです。

状況向く型
階層が4段程度までで、PCでは1行に収まる横一列型
階層が5段以上あり、横一列ではPCでも2行以上になる省略型
階層が1段しかなく、ヘッダーのメニューで現在地が分かるパンくずを置かなくてもよい

問い2:SPで、パンくずに何を残しますか?

狭い画面で、全部の階層を見せるか、戻り道だけに絞るかを決める問いです。

SPで残したいもの向く型
全部の階層。ただし高さは1行に抑えたい横スクロール型
1つ上の一覧へ戻る道だけ親へ戻る型
全部の階層を、折り返して読めるように横一列型(SPでは折り返す)
ホームと親だけ。途中は必要な人が開く省略型

問い3:パンくずから、どこへ移ってもらいますか?

上の階層へ戻るだけでよいか、となりの分類へも移ってほしいか、パンくずをどこに置くかを確かめる問いです。

状況向く型
上の階層へ戻れれば足りる横一列型・省略型
同じ階層のほかの分類へ、戻らずに移ってほしいドロップダウン型
写真や色の帯で見せるページの見出しがある見出し一体型

パンくずリストの型の比較

型役割SPでの見え方向く状況
横一列型基本の形折り返して全部を表示階層が4段程度までのサイト
省略型長い階層の扱い途中を「…」にまとめる階層が5段以上ある
横スクロール型SPの見せ方1行のまま横にスクロールSPでも全部の階層を残したい
親へ戻る型SPの見せ方1つ上へ戻るリンクだけSPでは戻り道を1つに絞りたい
ドロップダウン型移動の広げ方開閉の印を大きくして折り返すとなりの分類を見比べながら探す
見出し一体型置き方見出しの帯を画面の端まで広げるページの冒頭に見出しの帯がある

すべての型に共通する設計の原則

パンくずリストの型を作る中で、型が違っても繰り返し出てきた原則です。どの型を選んでも、次の点は同じように確かめます。

  • 階層はサイトの構造に合わせて固定し、閲覧した順の履歴にはしない
  • nav 要素に aria-label="パンくずリスト" を付け、ol で上の階層から順に並べる
  • 今のページはリンクにせず、aria-current="page" を付けて示す
  • 区切りの印は CSS で描き、読み上げに含めない
  • 置き場所はヘッダーの下、ページの見出し(h1)の上にそろえる
  • 画面の見せ方を変えても、BreadcrumbList の構造化データには全部の階層を出す
  • SPでは、リンクの上下に指で押せる余白を残す

組み合わせの例

  • 製造業の製品ページ:PCはドロップダウン型で、温度センサーから圧力センサーのように、となりの製品分類へ直接移れるようにする。SPは親へ戻る型で、製品分類の一覧へ戻るリンクだけを出す
  • 記事が多いブログやメディア:横一列型で「ホーム > カテゴリ > 記事」を見せる。カテゴリが深い場合は省略型に切り替える
  • 物件や商品の一覧:SPは横スクロール型で1行にそろえ、エリアや種類の階層をたどれるようにする
  • ブランドの印象を大切にするサイト:見出し一体型で、見出しの帯の中にパンくずを入れ、ページの冒頭をすっきりと見せる。帯のないページでは横一列型にそろえる
  • ヘッダーとの組み合わせ:主要なページは横並び型 ヘッダーやドロップダウン型 ヘッダーに任せ、深い階層の移動はパンくずに任せると、メニューを主要なページだけに絞れる

よくある質問

パンくずリストは、どんなサイトに必要ですか?

一覧から個別のページへ入る作りで、階層が2段以上あるサイトで役に立ちます。製品や記事、物件のように同じ種類のページが多いサイトほど、今どこにいるかと戻り道を示す意味が大きくなります。ページの数が少なく、ヘッダーのメニューで現在地が分かるサイトでは省くこともできます。

PCとSPで、型を変えてもよいですか?

PCは横一列型、SPは横スクロール型や親へ戻る型、のように画面の幅で見せ方を変えるのはよくある組み合わせです。その場合も、構造化データには全部の階層を出し、画面の幅によって伝える階層を変えないようにします。

パンくずとページ内の目次は、どう違いますか?

パンくずはサイトの中で今のページがどこにあるかを示し、目次は今のページの中にどんな見出しがあるかを示します。役割が違うため、長いページでは両方を置くことがあります。その場合は、パンくずを見出しの上、目次を見出しの下に置くと区別しやすくなります。

構造化データは、必ず入れたほうがよいですか?

画面のパンくずと同じ階層を、BreadcrumbList の構造化データでも出しておくのが一般的です。検索結果にURLの代わりに階層が表示されることがありますが、表示されるかどうかは検索エンジンの判断によります。画面と食い違わないように、同じデータから出力します。

階層を閲覧した順の履歴にしてもよいですか?

履歴の形にすると、同じページでも来た道によって表示が変わり、サイトの中の位置が伝わりません。検索から直接来た人には履歴がないため、役に立たない場合もあります。パンくずは、サイトの階層に合わせて固定するのが一般的です。