ヘッダー・グローバルナビのUIデザイン

ヘッダー(どのページにも共通で表示する上部のエリア)とグローバルナビのUIデザインを、設計パターンとして整理したページです。
主要なページの数や階層の深さ、SPでのメニューの開き方によって、向いている型が変わります。
今どこにいるかが分かり、主要なページと相談の入口へ迷わず進めるようにするための型をまとめています。

8 patterns

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ヘッダーの型の一覧

ヘッダーの型の選び方

ヘッダーの型は、「主要なページの数と階層」「ロゴの印象と行き先の選びやすさのどちらを優先するか」「スクロールしたあとも見せ続けるか」「SPでメニューをどう開くか」の4つで変わります。まず問い1・問い2でPCでの並べ方を決め、問い3・問い4で振る舞いとSPでの開き方を組み合わせます。型を選んだら、各Patternのページでワイヤーフレームとプロンプト、動くデモを確認できます。

問い1:主要なページは、どのくらいの数と階層ですか?

主要なページの数と階層向く型
少数で子ページの階層もなく、ロゴと同じ段に横一列で読みやすく収まる→ 問い2へ
多くてロゴと同じ段には収まらない。または、電話番号や受付時間などの連絡先、言語の切り替えやログインなどの補助的な機能を、どのページでも見せたい2段型
大きな分類の下に子ページがあり、それぞれ1列の一覧で見渡せる数に収まるドロップダウン型
大きな分類の下に子ページが多く、グループに分けたり説明を添えたりして選ばせたいメガメニュー型

問い2:ロゴの印象と、行き先の選びやすさのどちらを優先しますか?

主要なページが1段に収まる場合に、ヘッダーの並べ方を決める問いです。

優先したいこと向く型
行き先の選びやすさと、相談の入口の見つけやすさ横並び型
店名やブランド名の印象を、ヘッダーの中心で見せること中央ロゴ型

問い3:スクロールしたあとも、ヘッダーを見せ続けますか?

問い1・問い2で選んだ型に組み合わせる型です。

スクロールしたあとの扱い加える型
ページが長く、読み進めながらほかのページや相談へ移動してほしい。ヘッダーを必要な要素だけに縮めて(もともと低ければ縮めずに)画面の上に残す追従型
ページが短い、または本文を読む範囲をできるだけ広く取りたい残さない(どの型もそのまま使えます)

問い4:SPでは、メニューをどう開きますか?

PCで選んだ型とは別に、SPでの開き方を選びます。

SPでのメニューの開き方向く型
少ない項目を手軽に開閉したい。開いたまま背面のページの内容も見ていたいヘッダーの下に一覧を開く形(横並び型・2段型・ドロップダウン型などのSP版)
項目を大きく押しやすく並べ、相談の入口や連絡先もメニューの中にまとめたい全画面メニュー型
何度も行き来するページが少数に決まっていて、メニューを開かずに移動してほしい下部タブバー型

ヘッダーの型の比較

型役割形向くサイト
横並び型並べ方ロゴ・メニュー・相談ボタンを1段に並べる中小企業のコーポレートサイト、サービスサイト、事務所のサイト
中央ロゴ型並べ方ロゴを中央に置き、メニューを左右に分ける飲食店、美容室、ホテル、アパレル
2段型並べ方上段に連絡先、下段に主要なメニュー士業、クリニック、工務店、学校、団体
ドロップダウン型階層の見せ方分類の下に子ページを1列で開く子ページのあるコーポレートサイトやサービスサイト
メガメニュー型階層の見せ方子ページをグループに分け、説明付きで大きく開くサービスの種類が多い会社、製品の多いメーカー
追従型振る舞いスクロールしても縮めて画面の上に残す長いページが多いサイト
全画面メニュー型メニューの開き方画面全体を覆うメニューを開くブランドサイト、店舗サイト(主にSP)
下部タブバー型SPの配置よく使うページを画面の下にタブで並べる(PCは上のヘッダー)会員向けのサイト、繰り返し使われるサービス

すべての型に共通する設計の原則

ヘッダーの型を作る中で、型が違っても繰り返し出てきた原則です。どの型を選んでも、次の点は同じように確かめます。

  • サイト共通の上部はheader 要素でまとめ、主要なナビゲーションは nav 要素で示す。nav が複数ある場合は、「メインメニュー」「サブメニュー」など目的が区別できる名前を付ける
  • aria-current="page" は、表示中のページそのものへのリンクにだけ付ける。子ページを見ているときに親の項目も強調する場合は、見た目の「現在のセクション」の印として分けて扱う
  • メニューの項目数は固定せず、横一列で読みやすく収まる数を基準にする。収まらないほど行き先が多い場合は、段を増やすより、階層を持たせる形を検討する
  • 開閉する要素はボタンとして組み、aria-expanded と aria-controls で状態と関係を示す。アイコンや記号だけに頼らず、ボタンの名前でも動作と状態が分かるようにする
  • マウスを重ねて開く一覧は、一覧へポインターを移動して操作でき、操作中に勝手に消えず、Escキーで閉じられるようにする。押したとき・キーボードでも開閉できるようにする
  • ヘッダーの下に開く非モーダルのメニューでは、フォーカスを閉じ込めない。画面全体を覆うメニューはモーダルとして扱い、フォーカスを中にとどめ、閉じたら開いたボタンへ戻す
  • 相談などの主な行動の入口は、メニューの項目と見た目を分け、ボタンの文言と移動先を一致させる。SPでは、ヘッダー内に無理なく収まる場合にメニューの外に残す
  • 追従するヘッダー、追従する相談ボタン、下部タブバーなど、画面に残す要素を重ねすぎない。残す場合は必要な要素だけに縮め、見出しやフォーカスが隠れないよう余白を取る
  • 押せる範囲は、44px程度の高さを目安に確保する。開閉ボタンも、項目と同じように押しやすい大きさにする
  • ロゴを画像で表示する場合は、代替テキストを「ロゴ」ではなく店名・会社名・ブランド名にする。電話番号は文字で表示し、発信できる環境では tel: のリンクにする
  • 大きなPC画面だけでなく、中間の画面幅でも項目が折り返さないかを確かめ、どの幅でSPの形に切り替えるかを決める

組み合わせの例

  • 中小企業のコーポレートサイト:横並び型で主要なページと相談ボタンを1段に並べ、SPではヘッダーの下に一覧を開く。長いページが多い場合は、追従型の形で縮めて画面の上に残す
  • 士業・クリニック:2段型で上段に電話番号と受付時間、下段に主要なページを並べ、画面の上に残す場合は下段だけに縮める
  • サービスの種類が多い会社:子ページの少ない分類はドロップダウン型、子ページの多い分類はメガメニュー型にするなど、分類ごとに使い分ける
  • 飲食店・美容室・ホテル:中央ロゴ型で店名の印象を中心に見せ、SPでは全画面メニュー型で予約の入口と連絡先をメニューの中にまとめる
  • 会員向けのサイト・繰り返し使われるサービス:PCは横並び型、SPは下部タブバー型でよく使うページと相談の入口を画面の下に並べ、ほかのページは上のメニューからたどれるようにする

よくある質問

どの問いから考えればよいですか?

問い1の「主要なページの数と階層」から考えます。PCでヘッダーにどう並べるかが決まったら、問い3でスクロールしたあとの扱いを、問い4でSPでのメニューの開き方を選びます。

型を組み合わせて使ってもよいですか?

組み合わせて使えます。並べ方や階層の見せ方、スクロールしたあとの振る舞い、SPでの開き方はそれぞれ別の軸なので、たとえば横並び型を追従型の形で縮めて残し、SPでは全画面メニュー型にする、といった組み合わせができます。ただし、画面に残す要素が重なりすぎないかは確かめます。

SPのメニューは、全画面メニューとヘッダーの下に開く形のどちらがよいですか?

項目を大きく見せたい場合や、相談の入口や連絡先もメニューの中にまとめたい場合は全画面メニュー型が向いています。少ない項目を手軽に開閉したい場合や、開いたまま背面の内容も見ていたい場合は、ヘッダーの下に一覧を開く形が扱いやすいです。全画面メニュー型はモーダルとして扱う分、フォーカスや背面の扱いで確かめる点が増えます。

ヘッダーの相談ボタンは、CTAの型とどう関係しますか?

ヘッダーの相談ボタンは、どのページにも置くCTAです。ボタンの文言と移動先の一致や、主と副の優先度の付け方など、CTAと同じ考え方がそのまま当てはまります。詳しくは、CTAの型の選び方を参考にしてください。