料金表の型の選び方
料金表の型は、「価格が何で決まるか」と「検討者にどう選んでもらうか」で変わります。料金表の型を、2つの問いと、料金体系の条件によって加える型に分けて整理しました。型を選んだら、各Patternのページでワイヤーフレームとプロンプトを確認できます。
問い1:価格は何で決まりますか?
| 価格の決まり方 | 向く型 |
|---|---|
| あらかじめ決めたプランの価格で決まる | → 問い2へ |
| 2つの区分の組み合わせから料金を引ける | 早見表型 |
| 複数の条件を入力・選択して料金を計算する | シミュレーション型 |
| 見積もりで決まるが、最低価格と含まれる範囲は示せる | 下限価格型 |
| 件数・容量・時間などの利用量で決まる | 従量課金型 |
| 利用する人数で決まる | 人数課金型 |
| 利用する人の区分(大人・子ども・シニアなど)で決まる | 区分別料金型 |
| 売上や成約などの成果に対する手数料・報酬で決まる(固定費は0円か、ごく小さい) | 手数料・成果報酬型 |
| 決済手段やカードのブランドごとの料率で決まる(入金の条件も比べられる) | 決済手数料型 |
| 案件ごとに見積もるが、よくある構成の見積もりを明細で示せる | 見積もり明細型 |
| 1つの決まった価格だけを提示する | 単一料金型 |
| 個別見積もりで、最低価格も示せない | 見積もり案内型 |
問い2:プランをどう選んでもらいますか?
プランの価格が決まっている場合は、検討者に何をしてもらうかで型が分かれます。
| 選んでもらい方 | 向く型 |
|---|---|
| 少数のプランを横に並べて、差を見比べてもらう | 3プラン比較型 |
| 多数の機能の有無を、細かく見比べてもらう | 機能比較表型 |
| いくつかの質問に答えて、合うプランを1つ知ってもらう | プラン診断型 |
| 他社のサービスや、人を雇う・外注するなどの別の方法と比べてもらう | 他社・他手段比較型 |
料金体系の条件によって加える型
次の条件がある場合は、上で選んだ型に組み合わせます。
| 料金体系の条件 | 加える型 |
|---|---|
| 同じプランを月払いと年払いから選べる | 月額/年額切り替え型 |
| 初期費用と月額の両方がかかる | 初期費用+月額型 |
| 期間や対象を区切った割引がある | キャンペーン価格型 |
| 無料で試したあとに有料の契約へ切り替わる | 無料トライアル型 |
| 商品を定期的に届け、初回と2回目以降の代金が違う | 定期購入型 |
| 決まった基本料金に、追加項目を足す | オプション追加型 |
| 期限のない無料プランがあり、上限を超えた人だけが有料に切り替える | フリーミアム型 |
料金表の型の比較
| 型 | 価格の決まり方 | 検討者がすること | 向く商材 |
|---|---|---|---|
| 3プラン比較型 | 決まったプラン | 3〜4枚のカードを見比べる | 月額サービス、SaaS、スクール |
| 機能比較表型 | 決まったプラン | 機能の有無を表で確かめる | SaaS、業務システム |
| 下限価格型 | 見積もり(最低価格あり) | 最低価格と含まれる範囲で予算感をつかむ | 制作、工事、士業 |
| シミュレーション型 | 条件の組み合わせ | 条件を選んで概算を出す | 制作、工事、印刷、撮影 |
| プラン診断型 | 決まったプラン | 質問に答えて推奨を受け取る | SaaS、会員サービス、スクール |
| 月額/年額切り替え型 | 決まったプラン+契約・請求方法 | 月払いと年払いを切り替えて比べる | SaaS、会員サービス、オンラインスクール |
| 従量課金型 | 利用量 | 利用量を入れて月額の目安を出す | API、配信、クラウド、決済 |
| 初期費用+月額型 | 初期費用+月額 | 導入時と毎月の費用、1年目の総額を確かめる | 制作と保守、導入支援つきSaaS、レンタル |
| キャンペーン価格型 | 決まったプラン+期間限定の割引 | 通常価格との差と条件を確かめる | SaaS、スクール、会員サービス |
| 早見表型 | 2つの条件の組み合わせ | 行と列の交点から料金を引く | ハウスクリーニング、印刷、クリーニング |
| 人数課金型 | 人数×単価 | 人数を入れて月額を出す | 業務ツール、SaaS、研修 |
| 無料トライアル型 | 無料期間のあとに有料 | いつから、いくら請求されるかを確かめて試す | SaaS、配信サービス、アプリ |
| 単一料金型 | 1つに決まった価格 | 価格・含まれるもの・条件を1枚で確かめる | 講座・セミナー、パッケージ型サービス、単品の商品 |
| 見積もり案内型 | 個別見積もり(最低価格も出さない) | 価格が決まる条件と見積もりの流れを確かめて依頼する | 受託開発、工事・設備、コンサルティング |
| 定期購入型 | 商品の各回の代金(初回と2回目以降) | 1回購入と定期購入を比べ、支払総額と解約の期限を確かめる | 食品・飲料、日用品などの消耗品の通信販売 |
| オプション追加型 | 基本料金+選んだオプション | 必要な項目を選び、合計と内訳を確かめる | 撮影、ハウスクリーニング、制作、レンタル |
| 区分別料金型 | 利用する人の区分 | 自分の区分の行を見つけ、境界と証明を確かめる | 施設の入場料、イベント、交通、体験教室 |
| 手数料・成果報酬型 | 売上や成果に対する率・報酬 | 何に対する何%かと成果の数え方を確かめ、売上を入れて負担を試算する | ECモール、決済代行、人材紹介、集客代行、仲介 |
| 決済手数料型 | 決済手段ごとの料率・固定額 | 自社のお客様が使う決済手段の料率と入金の条件を確かめ、月の決済額から手数料を試算する | 決済代行、キャッシュレス決済、ECカート、予約システム |
| 他社・他手段比較型 | 決まったプラン(相手との比較) | 別の方法と費用・対応範囲を同じ表で比べ、期間の合計で確かめる | 業務ツール、代行サービス、クラウドサービス |
| フリーミアム型 | 決まったプラン(無料に上限) | 無料プランの上限を自分の使う量と比べ、超えるときだけ有料に切り替える | クラウドツール、ストレージ、ノート・タスク管理、学習サービス |
| 見積もり明細型 | 案件ごとの見積もり(実例の明細) | 近い実例の明細を読み、項目ごとの作業と金額が変わる条件を確かめる | Web制作、システム開発、リフォーム、印刷 |
すべての型に共通する設計の原則
料金表の型を作る中で、型が違っても繰り返し出てきた原則です。どの型を選んでも、次の点は同じように確かめます。
- 金額は条件とセットで示す。「◯円」だけを大きく見せず、含まれる範囲、前提、変わる条件を同じ場所に置く
- 単価や割引だけでなく、検討者が実際に支払う金額(合計・総額・一定期間の合計)を示す
- 税の表記と端数の扱いを、ページ内のすべての金額でそろえる。消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合は、総額表示のルールに従って税込価格を表示する
- いつ請求されるか、いつまで契約が続くか、どうすれば料金をかけずにやめられるかを、料金の近くに書く
- 選んだプランや条件を、申し込みや問い合わせの画面へ引き継ぎ、確定前に再確認できるようにする
- 入力や切り替えがある型は、キーボードでも操作でき、選択状態と金額の変化が支援技術にも伝わるようにする
- ワイヤーやサンプルの金額は「表示例」と明記し、実際の価格として表現しない
- 二重価格表示や総額表示、通信販売の最終確認画面など、法令に関わる表示は所管官庁の説明を確認する
組み合わせの例
- BtoB SaaS:3プラン比較型を土台に、月額/年額切り替え型と無料トライアル型を組み合わせる。機能が多い場合は機能比較表型を「全機能を比較する」として下に置く
- ハウスクリーニング:早見表型で間取りとコースから料金を引けるようにし、期間限定の割引はキャンペーン価格型の見せ方で加える
- Web制作:下限価格型で最低価格と含まれる範囲を示し、条件が多い場合はシミュレーション型で概算を出す。ENVY DESIGNの料金ページも、この組み合わせです
よくある質問
型は1つに絞らないといけませんか?
いいえ。問い1・問い2で選んだ型を土台にして、料金体系の条件に合わせて「加える型」を組み合わせます。まず、料金表の主役になる型を1つ決めると整理しやすくなります。複数の型を使う場合は、それぞれの役割を分けます。たとえば、3プラン比較型で大まかな違いを見せ、機能比較表型で詳細を確認してもらう、といった組み合わせです。価格の決まり方が異なる型を並べる場合は、どちらを見ればよいのかが分かるようにします。
型を選んだあとは、何をすればいいですか?
各Patternのページで、PC・SPのワイヤーフレーム、その型が効く理由、制作時のよくある失敗を確かめてから、プロンプトをコピーしてAIや制作会社に渡します。判断ポイントの「向かないケース」に当てはまる場合は、そこで案内している別の型に切り替えます。
料金表の見せ方で、法律に関わる点はありますか?
あります。通常価格と割引価格を並べる二重価格表示、一般消費者向けの税込表示(総額表示)、インターネットの通信販売で申し込みを受けるときの最終確認画面の表示などです。それぞれの型のページで、所管官庁の説明を確認できる範囲で触れています。実際の表示は、原文の確認と必要に応じた専門家への相談をおすすめします。