PRC-009 公開  更新

キャンペーン価格型 料金表

通常価格と期間限定の割引価格を並べ、割引の対象・申込期限・割引の期間を料金の近くで示す料金表の設計です。
継続課金の場合は、割引が終わった後の価格や一定期間の合計も同じカードに置き、割引の大きさだけが伝わらない構造にしています。
SaaSやスクール、会員サービスなど、期間を区切った割引を行うサービスに向いています。

ワイヤーフレーム(PC)

キャンペーン価格型 料金表 PC版ワイヤーフレーム

ワイヤーフレーム(SP)

キャンペーン価格型 料金表 SP版ワイヤーフレーム

SP版の特徴

  1. 申込期限を帯の1行目に:いつまでに申し込めば対象になるのかを、カードを見る前に確かめられるようにしています。
  2. 通常価格とキャンペーン価格は上下2行:横幅が狭くても、2つの価格の関係と割引率を1か所で読めるようにしています。
  3. 割引の期間はCTAの近くに:割引が続く期間と対象者を、申し込む直前にもう一度確認できるようにしています。
  4. 条件の詳細は最後にまとめる:カードの高さを抑えつつ、併用の可否などの細かな条件も省略せずに載せています。

採用前の判断ポイント

向いているケース

  • 通常価格で販売・提供していた期間がある
  • 割引の対象・申込期限・割引の期間を決めて、画面上で示せる
  • 期間を区切った割引や特典が、料金体系として用意されている
  • SaaS、スクール・教室、フィットネス、会員サービス、サブスクリプション

向かないケース

  • 通常価格で販売・提供していた期間がない、または短い(比べる根拠になる価格がないため、割引前の価格を並べる表示は避けます)
  • キャンペーンを終えずに続ける前提になっている(常にその価格なら、割引ではなく通常の料金として示します)
  • 割引の条件が複雑で、画面上で説明しきれない(条件ごとの金額を示すシミュレーション型の方が伝わります)

このワイヤーの特徴

割引の大きさと通常の価格を、同じ場所で確かめられる

割引後の価格だけを大きく見せると、いつもの価格がいくらなのかが分かりません。
「通常価格」と明記した価格と割引率を、キャンペーン価格のすぐそばに置くことで、割引でどれだけ安くなるのかと、本来の価格の両方を把握できます。

申込期限と割引の期間を分け、「いつまで安いのか」を誤解させない

「10月末まで」とだけ書くと、10月末までに申し込めばよいのか、割引が10月末で終わるのかが分かりません。
申込期限と割引の期間を別々に書くことで、いつまでに申し込めばよく、いつから通常価格に戻るのかを区別して確かめられます。

継続課金では、割引終了後も含めた合計で負担を伝える

最初の数か月だけ安い料金は、長く使うほど割引の影響が小さくなります。
割引の終了後の価格と、1年目の合計を計算式つきで同じカードに示すことで、割引が終わった後も含めた負担で、申し込みを判断できます。

適用条件をまとめて示し、申し込み後の食い違いを防ぐ

対象者や他の割引との併用の可否が分からないまま申し込むと、後で対象外だったと分かることがあります。
条件を一覧にしてカードの下に置くことで、対象外だった、併用できなかったといった申し込み後の食い違いを減らせます。

SPでは申込期限を最初に示し、条件はCTAの近くでもう一度

SPでは、キャンペーンの帯の1行目に申込期限を置き、各カードの申し込みボタンの近くにも割引の期間と対象者を1行で示しています。縦に長い画面でも、期限と条件を見落とさずに申し込めます。

制作時のよくある失敗

実際には提供していない「通常価格」を並べる

割引を大きく見せるために、実際にはその価格で提供していなかった金額を「通常価格」として並べると、景品表示法上の不当表示に当たるおそれがあります。
比べる価格には、同じプランで実際に継続して提供している価格を使います。

申込期限と、割引が続く期間を区別していない

「◯月末まで20%OFF」のような表記だけでは、割引が続く期間を検討者がそれぞれに解釈します。
申込期限と割引の期間を、別の項目として書きます。

割引が終わった後の価格が書かれていない

割引期間が終わると料金がいくらになるのかが書かれていないと、請求額が上がったときに、聞いていなかったと受け取られる可能性があります。
終了後の価格を、キャンペーン価格のすぐ下に書きます。

期限を過ぎてもキャンペーンの表示が残っている

申込期限を過ぎた表示が残っていたり、期限の延長を繰り返したりすると、期間を限った割引だという表示と実態が合わなくなります。
終了日で表示が切り替わるようにし、延長する場合は、新しい期限を明示するとともに、「期間限定」という表示と実際の販売状況に食い違いがないかを確認します。

期限や割引率ばかりを目立たせ、条件が読まれない

残り時間のカウントダウンや大きな割引率で急がせると、対象者や割引の期間を読まないまま申し込まれやすくなります。
期限と割引率は目立たせつつ、条件も同じ画面の中で読める大きさで示します。

よくある質問

割引前の「通常価格」には、どんな価格を書けばいいですか?

消費者庁の価格表示ガイドラインでは、同じ商品・サービスについて「最近相当期間にわたって販売されていた価格」を比べる価格として使う場合の考え方が示されています。
一般的な目安として、二重価格表示を始める時点からさかのぼった8週間について、その価格で販売していた期間が販売期間の過半を占め、通算2週間以上販売されており、その価格で最後に販売した日から2週間以上経過していないことなどが挙げられています。
ただし、実際の判断は販売時期や期間、販売形態などによって個別に行われます。
これに当てはまらない価格を比べる価格にする場合は、いつの時点で、どのくらいの期間販売されていた価格なのかを正確に示さない限り、不当表示に該当するおそれがあります。
判断に迷う場合は、消費者庁の二重価格表示のページで原文を確認し、必要に応じて専門家に相談してください。

期間限定として始めたキャンペーンを延長してもいいですか?

延長そのものが直ちに問題になるわけではありませんが、延長を繰り返したり、終了後も同じ割引を続けたりすると、期間を限った割引だという表示と実態が合わなくなる可能性があります。
延長する場合は、新しい期限を明示するとともに、「期間限定」という表示と実際の販売状況に食い違いがないかを確認します。

キャンペーン中と終了後で、料金表の作りを変えたほうがいいですか?

カードの構成は変えず、キャンペーンの帯と通常価格の行だけを出し分けるのが分かりやすい方法です。
キャンペーンが終わったら、通常価格を主な価格として表示し、取り消し線や割引率は消します。
構成を変えないことで、期間の前後で比べ方が変わりません。

月額/年額切り替え型の割引とは何が違いますか?

月額/年額切り替え型の年払い割引は、料金体系として常に用意されている割引です。
この型は、対象・申込期限・割引の期間を区切った割引を扱います。
常に用意している割引なら、キャンペーンではなく通常の料金体系として示します。

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このPatternを書いた人

岡野 優太

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。情報設計・ディレクション・デザインを中心に、Webサイトの企画から改善まで携わっています。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

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  1. 公開 アバター画像岡野 優太 この型を公開