問い合わせは来るのに、成約につながる相談が少ない
「問い合わせ自体は来るのに、予算がまったく合わない相談ばかり」「やっていないサービスや、対応できない規模の依頼が多い」「対応に時間を取られるわりに、成約につながらない」――問い合わせの数ではなく、質に悩む会社は少なくありません。
結論から言うと、問い合わせの質が合わないのは、サイトが「誰に向けて、何ができて、いくらくらいなのか」を十分に伝えていないことが原因であることが多いと考えられます。逆に言えば、価格の目安や、自社の考え方、できること・できないことを正直に出していくことで、自社に合った相手から問い合わせが届く状態に近づけられます。
本ページでは、問い合わせのミスマッチが起こる原因と、情報を出すことでミスマッチを減らす具体的な方法を、ENVY DESIGN自身の経験を交えてご紹介します。
このページでわかること
このページでは、「問い合わせは来るのに、成約につながる相談が少ない」という状況について、ミスマッチが起こる原因、情報を出すことの意味、そして具体的に何を出せばミスマッチが減るのかを整理します。
問い合わせの数ではなく、質に悩んでいる方に参考にしていただける内容です。
よくあるミスマッチのパターン
まず、「質が合わない」問い合わせには、どんなパターンがあるのかを整理します。
- 予算がまったく合わない(想定の何分の一かの予算で、フルサイトを希望されるなど)
- 対応できない依頼(やっていないサービスや、自社では作れない規模のシステムなど)
- 発注の意思がなく、情報収集や価格だけを知りたい問い合わせ
- 同業他社からの営業や売り込み
- 自社の進め方とまったく合わない、丸投げ前提の相談
これらに共通するのは、相手が悪いというより、サイトが「自社がどんな相手と、どんな仕事をするのか」を十分に伝えられていない、という点です。情報が足りないと、相手は判断できないまま問い合わせるため、結果としてミスマッチが起こりやすくなります。
そして、ミスマッチは予算だけで起こるものではありません。完成までの進め方、デザインの考え方、連絡の頻度など、お互いの期待値がずれることでも起こります。問い合わせの質を改善する本質は、価格を書くことそのものではなく、問い合わせる前の段階で、お互いの期待値をできるだけ一致させておくことにあると考えられます。
ミスマッチの多くは、情報を出すことで減らせます
問い合わせの質が合わない原因の多くは、サイトに必要な情報が出ていないことにあると考えられます。そして、これは情報を出すことで改善できます。
ENVY DESIGN自身も、かつて予算がまったく合わない商談が続いた時期がありました。その対策の一つとして、価格の目安をサイトに掲載するようにしました。あわせて、200件を超えるFAQ、制作の考え方、できないことなども、できるだけ出すようにしてきました。細かい料金表である必要はありませんが、おおまかな目安があるだけで、予算が大きく外れた問い合わせは減っていきます。こうした情報を出してきたことに加え、紹介やリピートによるご相談、そしてサイトを十分に読んだうえでお問い合わせいただくケースも増えています。情報を出すことは、お客様への透明性を高めることであると同時に、ミスマッチを防ぐことにもつながっています。
価格だけではありません。どういう考えで制作をしているのか、どんな進め方をするのか。たとえば、制作の途中で打ち合わせを数回お願いすることや、構成の段階である程度の時間をいただくこと。そうした「知っておいてほしいこと」を、できるだけ書くようにしています。すべての人が読んでくれるわけではありませんが、書いてあることで、合わない相手は自然と離れ、合う相手が残ります。
何を出すと、ミスマッチが減るのか
ミスマッチを減らすために、サイトに出しておくとよい情報を整理します。
価格の目安
細かい料金表でなくても、おおまかな目安を載せるだけで、予算が大きく合わない問い合わせは減ります。価格を出すことは不安に感じるかもしれませんが、出さないことで起こるミスマッチのほうが、双方にとって負担になります。
自社の考え方と進め方
どういう考えで仕事をしているのか、どんな流れで進めるのか、何をお願いすることになるのか。こうした情報があると、進め方が合わない相手とのミスマッチが減ります。
できること・できないこと
正直に「できないこと」を書くことも、有効なミスマッチ対策です。たとえばENVY DESIGNでは、大規模なシステム開発のようなものは対応できません。それを明示しておくことで、対象外の依頼を事前に減らせます。できないことを書くのは勇気がいりますが、結果として双方の時間を守ります。
制作実績
実績は、できるだけ数多く掲載することで、「どんな制作が得意なのか」を見てもらえます。実績を見た相手は、自社に合うかどうかを自分で判断できるため、自然なフィルターとして機能します。
どんな会社に向いているか
「誰に向けたサイトなのか」を伝えることも、ミスマッチ対策になります。たとえば、中小企業向けが中心なのか、BtoBが多いのか、コーポレートサイトを得意としているのか。そうした「向いている相手」が分かると、自社が対象かどうかを相手が判断しやすくなり、対象から外れた問い合わせが自然と減ります。
AIに要約される時代だからこそ、情報を出す
情報を出すことの意味は、これからさらに大きくなると考えられます。
これからは、AIで検索する人も増えていきます。AI検索では、サイトに書かれた価格の目安や対応範囲、特徴などを読み取り、回答に反映するケースがあります。問い合わせの前の段階で、AIを通じてユーザーの期待値を調整できれば、ミスマッチを減らすことにもつながります。
逆に、情報を出していなければ、AIも伝えようがありません。問い合わせる前にミスマッチをふるい分けてもらうためにも、価格の目安、対応範囲、考え方といった大事な情報を出しておくことの価値は、これまで以上に高まっていくと考えられます。
そして、これはAIのためだけではありません。実際にホームページを訪れたユーザーにとっても、出された情報は問い合わせ前の判断材料になります。AIにも人にも伝わる形で情報を出しておくことが、ミスマッチを減らす土台になります。
間口を狭めることを、怖がらなくて大丈夫です
価格を出す、対象を絞る、できないことを書く。こうすると、問い合わせの数は減るかもしれません。その減ることを怖がって、間口を広げたままにしてしまう会社もあります。
ただ、数だけ多くても、合わない問い合わせの対応に追われては、消耗するばかりです。ミスマッチな相談が何件もあるより、自社に合った問い合わせが少数でも届くほうが、対応は楽になり、成約にもつながりやすくなります。合わない商談は、相手にとっても自社にとっても、時間の無駄になりがちです。
情報を出して間口を整えることは、問い合わせを減らす行為ではなく、合う相手と出会う確率を上げる行為だと考えられます。
よくある質問
価格を載せると、問い合わせが減りませんか?
予算が合わない問い合わせは減りますが、それは減ってよい問い合わせです。価格の目安があることで、予算の近い相手だけが問い合わせるようになり、商談の質は上がります。細かい料金表でなく、おおまかな目安からで問題ありません。
できないことを書くと、印象が悪くなりませんか?
むしろ、正直な印象につながることが多いと考えられます。できないことを明示することで、対象外の依頼が減り、対応できる相手とのやり取りに集中できます。何でも対応できるように見せるより、得意な範囲がはっきりしているほうが、信頼されやすい面もあります。
情報を出しても、読まれなければ意味がないのでは?
すべての人が読むわけではありませんが、書いてあること自体に意味があります。読んだ人はミスマッチを避けられますし、AI検索では、サイトの情報が回答に反映されるケースもあります。問い合わせ前のユーザーに伝わる機会が増えるため、書いておくことの価値は高まっています。
問い合わせの数が減るのが不安です。
数が減ること自体は、悪いことではありません。合わない問い合わせの対応には、想像以上に時間と労力がかかります。数が減っても、合う問い合わせの割合が増えれば、結果的に成約率は上がり、対応の負担も軽くなります。
問い合わせフォームの項目を増やすと、質は上がりますか?
ある程度は改善できますが、フォームだけでは限界があります。項目を増やしすぎると、本来ほしい相手まで離脱してしまうこともあります。フォームで絞るより、問い合わせる前にサイト上で価格や対応範囲、進め方を伝えておくほうが、根本的なミスマッチ対策になります。
価格は、どこまで公開すべきですか?
細かい料金表まで出す必要はありません。おおまかな目安や、最低価格の水準が分かるだけでも、予算が大きく外れた問い合わせは減ります。すべてを公開することよりも、相手が「自社の予算で相談していいか」を判断できる情報があるかどうかが大切です。
問い合わせの質を上げたいが、何を出せばいいか分からない、という段階でもご相談いただけます
問い合わせは来るのに質が合わない、何を直せばいいか分からない、という段階でも、相談から始めて問題ありません。
ENVY DESIGNでは、現在のサイトを見ながら、ミスマッチがなぜ起きているのか、何の情報が足りていないのかを一緒に整理します。価格の目安、考え方、対応範囲、実績。出すべき情報を整えることで、自社に合った相手から問い合わせが届く状態に近づけます。
「問い合わせの質をどう上げればいいか分からない」という段階でも、まずは現在の状況のままご相談ください。