課題解決

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SEOでは上位なのに、AI検索ではまったく引用されない

AI検索の課題

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

「検索では上位に表示されているのに、ChatGPTやPerplexityに聞いても、自社がまったく出てこない」「SEOには力を入れてきたのに、AI検索では競合ばかりが引用される」「アクセスはそれなりにあるのに、AI経由の流入はほとんどない」――SEOがうまくいっている会社ほど、こうした違和感に気づくことがあります。

結論から言うと、SEOで上位に表示されることと、AI検索で引用されることは、完全には一致しません。検索順位が高くてもAI検索で引用されにくいケースがあり、AI検索では検索順位に加えて、情報源としての信頼性やブランドの認識なども考慮されている可能性があります。

本ページでは、SEOは強いのにAI検索で引用されない原因と、そこから引用されるようにするための対策を、現場での観測をもとにご紹介します。

このページでわかること

このページでは、「SEOでは上位なのに、AI検索ではまったく引用されない」という状況について、SEOとAI検索で評価される軸の違い、引用されない原因、そして何から手をつければいいのかを整理します。

SEOには取り組んできたけれど、AI検索での見え方が気になっている方に参考にしていただける内容です。

SEOで上位でも、AI検索に出てこないことがあります

実際に、こんな状態のサイトがあります。検索エンジンからの流入は月に数千あるのに、AI検索(ChatGPTなど)経由の流入は、月に数回程度しかない。SEOとしては成功しているのに、AI検索ではほとんど存在感がない、という状態です。

これは、SEO対策を怠っていたからではありません。むしろSEOは十分にできていて、検索では上位に出ている。それでもAI検索には出てこない。この現象は、SEOとAI検索が参照している手がかりが完全には同じでないために起きていると、私たちは見ています。

AIから流入があることと、AIに認識されていることは別です

ここは、この問題を理解するうえで、もっとも大切な点だと私たちは考えています。

実は、この課題に直面しているのは、ENVY DESIGN自身でもあります。私たちは、複数のAIに対して同じ質問を投げ、どの会社が引用されるかを継続的に記録し続けています。その観測を通じて見えてきたのが、「AIから人は来ているのに、AI自身は自社をよく理解していない」という状態でした。

AI経由の流入はあります。私たちの観測では、2026年時点ではAI経由の流入の多くがChatGPTからでした。ところが、いざAIに「ENVY DESIGNとは何の会社か」と聞くと、その認識はまだ浅いものでした。さらに、同じ質問でも、AIによって自社の見え方が違うこともわかってきました。流入があるから認識されている、とは限らない。この二つは、分けて考える必要があります。

そして、このページは、すでに解決した立場から書いているのではありません。私たち自身が、今まさにこの壁の前に立ち、サイテーションエンティティの整備に取り組んでいる最中です。だからこそ、評論ではなく、観測しながら手を打っている当事者として、見えてきたことをお伝えします。

SEOとAI検索では、評価の手がかりが完全には一致しません

検索エンジンとAI検索では、参照している手がかりの範囲が少し違います。

前提として、両者はまったく別の仕組みというわけではありません。Google の AI による概要は検索のランキングシステムを土台にしており、ChatGPT や Perplexity も検索インデックスや独自の検索機能を利用しています。別物というより、同じ土台の上で参照する手がかりが増えている、と捉えるほうが実態に近いと考えています。

検索エンジンは、基本的にページ単位で評価します。そのページが、検索キーワードに対してどれだけ的確に答えているか、コンテンツの質はどうか、といった観点です。言い換えれば、SEOは「この記事は良いか」を競うページ競争に近い世界です。良いページを作り込めば、その努力が順位に反映されやすい仕組みです。

一方、AI検索は、ページ単体だけでなく、「この会社やサービスは、情報源として信頼に足る存在なのか」という、より広い視点もあわせて見ている傾向があります。AI検索もページを引用しますが、それと同時に、ブランドや情報源としての信頼性も評価していると考えられます。イメージとしては、SEOが「この記事は良いか」を評価する比重が高いのに対し、AI検索では「この会社を紹介してもよい情報源か」という観点も加わっているように見えます。

AI検索では、「会社の輪郭」が必要になる場面が多いと考えています

ここからは、少し踏み込んだ話になります。

SEOは、優秀なページを見つける仕組みだと言えます。検索キーワードに対して、最も良いページを探し出して順位をつける。だからこそ、会社の知名度が低くても、優れたページを作れば上位を取れます。

一方、AI検索は、存在を認識できている会社の中から候補を選ぶ傾向があるように見えます。AIが「この会社は何をしていて、確かに存在している」と認識できていないと、紹介の候補にすら挙がりにくい。そのため、実際には良い会社でも、AIの世界ではまだ存在感が薄い、という現象が起こります。

ここで効いてくるのが、会社の輪郭、つまりエンティティです。AIや検索エンジンが「この会社はどんな組織で、何と関係している存在なのか」を識別できる状態のことを指します。AIが「この会社は、東京のホームページ制作会社だ」とはっきり言える状態になっていること。その輪郭がはっきりしているほど、AIは安心して候補に挙げられます。逆に輪郭がぼやけていると、どれだけ中身が良くても、AIにとっては「よく分からない会社」のままになってしまいます。

つまり、SEOで上位を取る力と、AI検索で引用される力は、完全には一致しません。前者が高くても、後者を支える「会社としての存在の認識」が弱ければ、AI検索には出てこないことがあります。

SEOで成果が出ているサイトほど、AI検索との違いに気づきやすい

SEOで上位表示されているサイトは、検索エンジンからの評価をすでに得ています。だからこそ、AI検索で引用されないときに、「コンテンツの質が悪いからではない」という切り分けができます。

問題は、ページの質ではなく、会社やサービスが外部からどう認識されているかにある場合があります。私たちが観測している範囲では、SEOで成果が出ているサイトほど、次に見るべきなのは記事の増産ではなく、サイテーション、会社情報の一貫性、外部での言及状況だという印象があります。SEOという土台があるからこそ、AI検索で足りない部分が、はっきり見えてくるのです。

SEOで上位のサイトに多い、引用されない原因

SEOは強いのにAI検索で引用されないサイトには、いくつかの共通点が見られます。SEOの強さを前提としない一般的な原因は、AI検索(ChatGPT等)にホームページが出てこないで整理しています。

外部からの言及(サイテーション)がない

サイト自体のコンテンツは強くても、外部のサイトやメディアから言及されていないことがあります。AI検索は、第三者からの言及を、その情報源の信頼性を測る手がかりの一つにしているように見えます。自社サイトの中でどれだけ良いことを書いても、外からの言及がないと、評価が積み上がりにくい傾向があります。

エンティティとしての認識が弱い

AIや検索エンジンが「この会社はどんな組織で、何と関係している存在なのか」を識別できる状態、つまりエンティティとしての輪郭が弱いと、AIが自社を明確に認識しづらくなります。具体的には、AIが「ENVY DESIGNは、東京のホームページ制作会社だ」というように、会社の輪郭をはっきり言える状態になっているかどうか、ということです。会社情報が断片的だったり、外部の情報と一貫していなかったりすると、AIにとっての自社像がぼやけ、「何をしている会社なのか」を言い切れなくなってしまいます。

構造化マークアップが実装されていない

会社情報やコンテンツを、AIや検索エンジンが理解しやすい形式で示す構造化マークアップが、実装されていないことがあります。これは「効く魔法」ではなく、情報の誤読を減らすための土台です。構造化だけでAI検索に引用されるわけではありませんが、情報を正確に伝える土台として整備しておく価値があります。

これらに共通するのは、いずれも「サイトの中身」ではなく、「サイトの外側」や「情報の伝わり方」に関わる部分だということです。SEOで磨いてきたのが中身だとすれば、AI検索で足りないのは、その外側の部分だと私たちは見ています。

なお、AI検索で引用されるかどうかは、サイテーションだけで決まるわけではありません。会社情報の明確さ、専門領域がどれだけ一つに集中しているか、AIが理解しやすいカテゴリ設計やFAQの整備、著者情報の明示など、複数の要素が関わっていると見ています。サイテーションは入り口として着手しやすいものですが、それさえやれば解決する、という単純な話ではない点には注意が必要です。

何から手をつければいいか

SEOで上位を取れる実力があるなら、土台はすでにあります。あとは、AI検索で評価される要素を足していくことになります。ここでは、私たちが現時点で優先している順番を整理します。

私たちが先に着手しているのは、サイテーションとエンティティ

私たちは現時点では、サイテーションとエンティティの整備を優先しています。費用対効果の面で着手しやすいという理由からで、業界全体で実証された順序というわけではありません。進め方の全体像は要件整理のステップで紹介しています。

外部からの言及を増やす方法の一つに、プレスリリースの配信があります。PR TIMESなどを通じて発信することで、複数のメディアに情報が掲載され、外部からの言及が生まれるきっかけになります。あわせて、各種ディレクトリや紹介サイトでの情報を統一し、会社としての輪郭をはっきりさせていくことも有効です。

エンティティを整えるには、会社情報を正確かつ一貫した状態にすることが基本になります。自社サイトの会社概要を最新にし、外部に散らばった情報との食い違いをなくしていきます。

これらは、ENVY DESIGN自身が今まさに取り組んでいる施策でもあります。観測を続けながら、サイテーションとエンティティの整備を進めている最中です。その意味で、ここに書いていることは、机上の理屈ではなく、自社で実際に手を動かしている内容です。ただし、あくまで自社1サイトでの母数の少ない観察であり、すべてのサイトに同じことが当てはまるとは限りません。

あわせて、構造化マークアップを整える

会社情報やコンテンツに構造化マークアップを実装し、AIが情報を正確に読み取れる状態にします。これは単体で効果を生む施策というより、情報の誤読を減らすための土台です。構造化だけでAI検索に引用されるわけではありませんが、Google も構造化データの実装を推奨しており、情報を正確に伝える土台として整備しておく価値があります。

整理すると、取り組む順番としては、まず自社サイトの情報整理、次に外部からの言及(サイテーション)、そして会社情報の一貫性、最後に構造化マークアップ、という流れが現実的だと考えています。

これらは、すぐに結果が出るものではありません。外部からの言及が積み上がり、AIに認識されるまでには時間がかかります。ただ、SEOという土台がすでにあるなら、足りない部分を足していくことで、AI検索での見え方は変わっていく可能性があります。

なお、AI検索で引用されないからといって、その会社の実力が低いとは限りません。実際に優れた会社でも、AIがまだ十分に認識できていないだけ、というケースは数多くあります。引用されないことは、評価が低いことと同じではありません。まだ認識が追いついていない、という状態であることも多いのです。

よくある質問

SEOで1位なのに、なぜAI検索に出てこないのですか?

SEOとAI検索では、参照している手がかりが完全には一致しないためだと考えています。SEOはページ単位での評価が中心ですが、AI検索では外部からの言及や、情報源としての信頼性も加わる傾向があります。そのため、SEOが強くても、外部からの言及やエンティティの整備が不足していると、AI検索には出てこないことがあります。

コンテンツの質を上げれば、AI検索に引用されますか?

コンテンツの質は前提として重要ですが、それだけでは足りない場合があります。AI検索では、外部からの言及(サイテーション)や、会社としての認識(エンティティ)も影響する傾向があります。中身を磨くことに加えて、外側の要素を整えることが必要になります。

AI検索に引用されるまで、どのくらいかかりますか?

一概には言えませんが、すぐに反映されるものではありません。外部からの言及が積み上がり、AIに認識されるまでには、時間がかかります。短期で結果を求めるより、サイテーションやエンティティを継続的に整えていくことが現実的です。個別の記事が引用されること自体は、比較的早く観測されるケースもありますが、会社としての認識は言及の蓄積に時間がかかる傾向があります。期間の目安はAIO対策の効果はどのくらいで出ますか?で詳しく解説しています。

何から始めるのが効果的ですか?

現時点では、外部からの言及を増やすこと(サイテーション)と、会社情報を整えること(エンティティ)から始めるのが取り組みやすいと考えています。業界全体で実証された順序ではなく、私たちが自社で優先している順番です。プレスリリースの配信や、外部情報の統一などが、その入り口になります。

SEOは強いのにAI検索に出ない原因が分からない、という段階でもご相談いただけます

SEOには取り組んできたのに、AI検索で引用されない理由が分からない、という段階でも、相談から始めて問題ありません。

ENVY DESIGNでは、現在のサイトを見ながら、AI検索で引用されない原因がどこにあるのか、サイテーション、エンティティ、構造化のどこが不足しているのかを一緒に整理します。SEOという土台を活かしながら、AI検索でも評価されるための進め方をご提案します。

AI検索に引用される仕組みやサービス内容についてはAIO・GEO対策(AI検索最適化)のページもご覧ください。

SEOで上位でもAIに引用されない理由については中小サイトがAI検索で逆転する条件もご参照ください。

SEOとAIOの違いについてはAIO対策と通常のSEOは何が違いますか?もご参照ください。

「SEOは強いのに、なぜAIに出ないのか分からない」という段階でも、まずは現在の状況のままご相談ください。

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出典

関連ページ

プラットフォームごとの引用の仕組みの違いは、AI検索の引用ロジックは全部違うで詳しく解説しています。

株式会社ENVY DESIGN

代表取締役/ディレクター/デザイナー

Web業界歴14年。これまでに 500件以上のWeb制作プロジェクトに携わり、企業サイト、採用サイト、ECサイトなど幅広い領域を手がけてきました。ディレクションだけでなく、デザイン・コーディングまで一貫して対応できるのが強みです。近年はAIO(AI Optimization)・GEO領域に注力し、ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど生成AI検索からの引用獲得を支援しています。

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