小さな会社で、採用ページを作るべきか迷っている
「求人媒体に出してはいるが、応募が思うように集まらない」「募集要項だけで、会社の雰囲気がまったく伝わらない」「採用ページを作った方がいいのは分かるが、数人の会社にそこまで必要なのか迷う」――社員数名の小さな会社の採用について、こうしたご相談をいただくことがあります。
結論から言うと、採用ページは「立派なものを作るかどうか」ではなく、「求人媒体や広告の受け皿があるかどうか」で考えると判断しやすくなります。応募を検討する人は、媒体を見たあとで必ず会社のことを調べます。そのとき受け皿がないと、せっかくの興味がそこで止まってしまいます。
本ページでは、小さな会社だからこそ採用ページで悩む理由、作るべきか判断するための基準、求人媒体との役割分担、そして数人規模だからこそ効く要素を、現場での経験をもとにご紹介します。
このページでわかること
このページでは、「小さな会社で、採用ページを作るべきか迷っている」という状況について、小さな会社ならではの悩み、作った方がよいケースと急がなくてよいケース、求人媒体との役割分担、効く要素を整理します。
社員数名で採用を考えている会社の方に、判断材料として参考にしていただける内容です。
小さな会社だからこそ、採用ページで悩む理由
採用ページの悩みは、会社の規模によって中身が変わります。社員数名の会社には、大きな会社とは違う固有の悩みがあります。
- 社員数が少なく、採用の専任担当者がいない
- 社員インタビューを載せると、誰のことか特定されてしまう
- 写真撮影に慣れている社員がいない
- 求人媒体に大きな予算をかけられない
- 代表自身が採用を担当している
「採用ページが必要かどうか」という一般的な問い以前に、小さな会社にはこうした事情があります。だからこそ、大企業向けの採用サイト論はあまり参考になりません。本ページは、社員数名の会社という前提で考えていきます。
症状の確認
まずは、いま採用まわりで何が起きているかを整理することから始まります。
よくある状況のパターン
- 求人媒体に出しているが、応募が思うように集まらない
- 募集要項だけで、会社の雰囲気や働き方が伝わらない
- 求人広告やYouTube広告を出したいが、興味を持った人の受け皿がない
- 採用ページが古く、スマートフォンで見ると崩れている
- 応募はあるが、入社後のミスマッチや早期離職が起きている
- 採用ページが必要なのは分かるが、数人の会社に必要か判断できない
採用ページを作った方がよいケース・まだ急がなくてよいケース
「数人の会社に採用ページは必要か」を判断するための目安を整理します。
採用ページを検討した方がよいケース
- 求人媒体や求人広告に費用をかけている
- YouTube広告やSNS広告など、興味を持った人を誘導する施策をしている
- 募集要項以外に、会社の雰囲気や人を伝える場がない
- 応募はあるが、入社後のミスマッチが続いている
特に、求人媒体や広告にお金をかけているのに受け皿がない状態は、もったいないケースです。媒体で興味を持った人が会社を調べたときに、何も伝わるものがないと、かけた費用が応募につながりにくくなります。
まだ急がなくてよいケース
- 当面、採用の予定がない
- 採用は知人の紹介・縁故が中心で回っている
採用の予定がなく、紹介中心で回っているなら、今すぐ採用ページを作る必要はありません。
採用ページを作る前に、会社紹介を整えるだけで十分な場合もある
小さな会社では、採用ページを単体で作るより先に、コーポレートサイト全体を整える方が効果的なことがあります。
たとえば、現在のサイトが次のような状態であれば、採用ページ以前の課題です。
- 代表挨拶がない
- 事業内容が分かりにくい
- 写真がほとんど載っていない
- 会社の雰囲気がまったく伝わらない
応募を検討する人は、採用ページだけでなく、会社のトップページや事業紹介も見ます。会社の全体像が伝わらない状態で採用ページだけを足しても、効果は限定的です。この場合は、採用ページを急いで作るより、まず会社紹介を整える方が、結果的に採用にも効いてきます。
採用ページが必要か、その前に会社紹介の整備が先か。この見極めから始めるのが、小さな会社では現実的です。
採用ページと求人媒体の役割分担
小さな会社では、求人媒体と採用ページの役割を分けて考えると、無駄なく進められます。
採用の流れは、おおむね次のようになります。求人媒体で求人を見た人が、会社名で検索し、採用ページやホームページにたどり着き、そこで応募するかを判断する、という流れです。
求人媒体(Indeed、求人ボックスなど)は、求職者と出会うための「入口」です。多くの人の目に触れさせ、興味を持ってもらう役割を担います。
一方、採用ページは、媒体で興味を持った人が会社を調べたときに見る「受け皿」です。応募するかどうかを最終的に判断する場になります。媒体の募集要項だけでは「条件」しか伝わりませんが、採用ページでは「どんな会社で、どんな人が働いていて、何を大切にしているか」を伝えられます。
媒体に費用をかけているのに採用ページに何も手を加えていないのは、入口だけ作って受け皿を用意していない状態だと考えられます。
小さな会社の採用ページで効く要素
大企業のような立派な採用サイトを作る必要はありません。数人規模の会社だからこそ効く要素があります。現場での経験から、特に見られていると感じる要素をご紹介します。
1. 福利厚生・待遇
意外に思われるかもしれませんが、福利厚生は応募者がよく見ている項目です。大企業ほどの制度がなくても、自社にあるものを具体的に書くだけで、応募者の安心材料になります。
2. 代表の考え方
社員数が少ない会社では、入社後に代表と直接働くケースがほとんどです。そのため、代表がどんな価値観で、何を大切にしているかが、応募の判断に大きく影響します。立派な経営理念より、代表の素直な考え方を伝える方が効きます。
3. 先輩社員のインタビュー・会社の様子
誰と働くか、どんな雰囲気かは、小さな会社では特に重要です。先輩社員の声や、働いている風景は、条件だけでは伝わらない「ここで働くイメージ」を持ってもらうために効きます。
4. 社員数が少ないことを隠さない
規模を大きく見せようとするより、社員数が少ないことを正直に見せた方が、入社後のミスマッチを減らせます。「少人数だからこその裁量の大きさ」「一人ひとりの役割の広さ」は、小さな会社の魅力でもあります。隠すより、正直に伝える方が、合う人が応募してきます。
5. スマートフォンで見やすいこと
求人を見る人の多くはスマートフォンを使っています。採用ページがスマホで崩れていたり、見にくかったりすると、それだけで印象が下がります。内容と同じくらい「スマホで快適に見られること」が重要です。
これらのうち、社員インタビューや写真は自社で用意するのが難しい素材でもあります。取材やアンケートで社員の声をまとめたり、写真撮影を手配したりする方法もあります。
よくある質問
Q. 数人の会社でも採用ページは必要ですか?
採用の予定があり、求人媒体や広告に費用をかけているなら、受け皿として採用ページを用意する意味があります。逆に、当面採用の予定がなく紹介中心で回っているなら、急いで作る必要はありません。採用にお金をかけているかどうかが、ひとつの判断基準になります。
Q. 社員が数人しかいません。それでも社員インタビューは必要ですか?
社員インタビューは必須ではありません。社員数が少ない場合は、代表の考え方や働く様子を伝えるだけでも十分なケースがあります。無理に形式的なインタビューを作るより、自社らしい情報を掲載する方が効果的です。
Q. 採用ページだけ単体で作れますか?
可能です。ただし、会社紹介そのものが整っていない場合は、採用ページ単体より先にコーポレートサイトを整える方が効果的なこともあります。現在のサイトの状態を見ながら、適した進め方をご提案します。
Q. 求人媒体に出しているのに応募が来ません。採用ページで変わりますか?
媒体の表示回数はあるのに応募が少ない場合、受け皿である採用ページに課題がある可能性があります。会社の雰囲気や人が伝わるページを用意することで、媒体で興味を持った人が応募に進みやすくなることが期待できます。ただし、採用ページだけで全てが解決するわけではなく、募集条件や媒体の選び方とあわせて考える必要があります。
採用ページを作るべきか迷っている段階でも、ご相談いただけます
採用ページを作るかどうか、まだ決めかねている段階でも、相談から始めて問題ありません。
採用ページが必要だと思っていたら、実は会社紹介を整える方が先だった。逆に、会社紹介は十分で、採用ページを作るタイミングだった。実際のご相談では、どちらのケースもあります。
現在の採用の状況、求人媒体の使い方、既存サイトの状態を一緒に確認しながら、採用ページが必要か、それとも先に会社紹介を整える方がよいかを整理します。ENVY DESIGNでは、採用ページの制作や、社員インタビュー・写真撮影の手配まで含めて対応しています。
「うちの規模で作るべきか分からない」という段階でも、まずは現在の状況のままご相談ください。