SNSからホームページへの流入がない
「SNSは頑張って更新しているのに、ホームページにはほとんど人が来ない」「フォロワーはそれなりにいるのに、サイトのアクセスにつながらない」「SNSとサイト、どう連携させればいいのか分からない」――こうした悩みを持つ方は少なくありません。
結論から言うと、SNSとホームページは、役割が違います。SNSは「知ってもらう」ための入口であり、ホームページは「検討し、判断してもらう」ための場です。役割が違うからこそ、SNSが盛り上がっても、自動でサイトに人が来るわけではありません。両者の役割を理解し、SNSからサイトへの導線を作ることで、はじめてつながります。
本ページでは、なぜSNSをやってもサイトに人が来ないのか、SNSとサイトの役割の違い、そしてSNSからサイトへ来てもらうための方法を、ENVY DESIGN自身の実践を交えてご紹介します。
このページでわかること
SNSは運用しているのに、サイトへの流入につながらず悩んでいる方に参考にしていただける内容です。
SNSとホームページは、役割が違います
まずお伝えしたいのが、SNSとホームページは、果たす役割が異なる、ということです。
SNSは、多くの人に「知ってもらう」ための入口です。情報が次々と流れていく場所で、広く浅く、興味を持ってもらうのに向いています。一方、ホームページは、興味を持った人が「検討し、判断する」ための場所です。情報がきちんと貯まっていて、深く理解してもらうのに向いています。
この役割の違いを踏まえると、SNSが盛り上がること自体は良いことですが、それがそのままサイトへの流入になるわけではない、と分かります。SNSの中で完結してしまえば、人はサイトまで来ません。SNSで興味を持ってもらい、サイトで深く知ってもらう。この流れを意図的に作る必要があります。
SNSが向く場合と、そうでない場合があります
SNSに力を入れるべきかどうかは、事業の種類によっても変わります。
ENVY DESIGNが見てきた中では、SNSからの集客は、BtoC(一般消費者向け)の事業で相談が多い傾向があります。消費者向けの商品やサービスは、SNSで興味を持ってもらいやすく、感情的に「いいな」と思ってもらえれば、行動につながりやすい面があります。
一方、BtoB(企業向け)の事業では、SNSが盛り上がっても、それがそのまま成果につながるとは限りません。企業同士の取引は、感情で即座に決まるものではなく、比較や検討を経て判断されるためです。BtoBでは、SNSがきっかけになることはあっても、最終的にはホームページで比較・検討されるケースが多く見られます。そのため、SNSに力を入れるだけでなく、サイトに検討の材料となる情報を充実させておくことが大切だと考えられます。
つまり、SNSは「やればやるほどいい」ものではなく、自社の事業に合っているかを見極めることが大切です。無理にすべてのSNSを頑張る必要はありません。
なぜ、サイトに人が来ないのか
SNSをやっているのにサイトに来ない場合、よくあるのが、SNSからサイトへの導線が弱い、という点です。
たとえば、SNSのプロフィールにサイトのURLを貼っているだけ、というケースは少なくありません。URLがあるだけでは、「そこに何があるのか」が伝わらず、人はわざわざ移動しません。たとえば、インスタグラムで施工事例や制作実績を見せても、見た人が「費用はいくらだろう」「どのくらいの期間がかかるんだろう」と思った瞬間に、その答えがあるサイトへ誘導できなければ、そこで離脱してしまいます。SNSで興味を持った人に、「サイトに行けば、もっと詳しい情報がある」と感じてもらえなければ、流入にはつながらないのです。
足りないのは、SNSとサイトをつなぐ、具体的な導線と理由です。
ENVY DESIGNが自社で試していること
参考までに、ENVY DESIGN自身のサイトでの取り組みをご紹介します。あくまで一社の例であり、母数の少ない観察である点はご了承ください。
私たちのサイトでも、ブログや課題解決の記事を公開したあと、その一部をインスタグラムなどに展開しています。ただし、SNSの投稿だけで完結させないよう、「詳しくはサイトで」と読み先を明示するようにしています。SNSの中で情報が閉じてしまうと、サイトまで来ていただく理由がなくなってしまうためです。
一方で、私たちのサイトへの流入の中心は検索経由であり、SNSからの流入が主軸になっているわけではありません。SNSは新しく知っていただくための入口として位置づけ、判断材料となる情報はサイト側に積み上げる。この役割分担で運用を続けています。
SNSからサイトに来てもらうために
では、どうすればSNSからサイトに来てもらえるか。ポイントを整理します。
サイトにしかない情報を用意する
SNSでは伝えきれない詳しい情報を、サイトに用意します。たとえば、料金の目安、制作事例、お客様の声、よくある質問、導入や制作の流れなど、「もっと知りたい」と思った人が、サイトで深く理解できる状態を作ります。SNSで興味を持った人が、サイトに来る理由になります。
SNSとサイトの中身を連動させる
ENVY DESIGNでも、ホームページに載せている実績、ブログ、課題解決といった記事をもとに、インスタグラムなどへ展開しています。SNSは入口として活用し、詳しい内容はホームページで読めるよう、役割を分けています。実際に、ホームページの記事をもとにSNSへ展開することで、発信内容に一貫性を持たせています。SNSで興味を持ってもらったテーマを、サイトで詳しく見てもらう、という流れを作るためです。サイトに貯めた情報をSNS用に展開すれば、発信のネタにも困りませんし、SNSとサイトで一貫したメッセージを伝えられます。どちらから来ても、つながるようになります。
「詳しくはサイトで」と具体的に誘導する
SNSの投稿の中で、「詳しくはサイトをご覧ください」と、具体的に誘導します。URLを貼るだけでなく、サイトに行けば何が分かるのかを伝えることで、移動してもらいやすくなります。
SNSは「フロー」、ホームページは「ストック」です
もう一つ、大切な違いがあります。それは、情報の「残り方」です。
SNSの投稿は、流れていくものです。具体的には、次のような性質があります。
- 投稿は数日も経てば、タイムラインの奥に流れて読まれにくくなる
- ホームページと比べると、検索経由で継続的に読まれにくい
- 過去の投稿は、よほど探さない限り読まれない
一方、ホームページは、情報が積み上がっていきます。
- 検索を通じて、過去の情報も見つけてもらえる
- AI検索に引用される可能性がある
- 公開した情報が、資産として蓄積されていく
SNSは、その時々で知ってもらうのに向いていますが、情報が積み上がりにくい性質があります。だからこそ、SNSだけに頼ると、流入は一時的なものになりがちです。情報を資産として残し、継続的に見つけてもらうためには、ホームページが必要になります。SNSとサイトは、ここでも役割が補い合っています。
SNSとサイト、両方の役割を活かす
最後に、お伝えしたいことをまとめます。
SNSとサイトは、どちらが上ということではなく、役割が違うものです。SNSは知ってもらう入口、サイトは検討し判断してもらう場。SNSで興味を持ってもらい、サイトで深く理解してもらう。この流れができたとき、SNSとサイトは、互いの役割を活かし合えます。
SNSを頑張ることと、サイトに人を呼ぶことは、別の取り組みです。SNSの先に、きちんと情報の貯まったサイトがあり、そこへの導線が整っていること。それが、SNSをサイトへの流入につなげる土台になります。
なお、検索やAI検索では、SNSだけでなく、ホームページの情報も参照されます。特に、会社概要やサービス内容、料金、実績といった情報は、ホームページが参照される場面も多くあります。だからこそ、情報はサイトに蓄積していくことが大切です。SNSで広げ、サイトに貯める。この役割分担ができていれば、SNS以外の流入も育てていけます。SNSとサイトの役割を分けて考えることは、これからの集客の幅を広げることにもつながります。
SNS以外の流入をどう育てるかについては、SEO対策コンサルティングのページでも考え方を整理しています。
よくある質問
SNSだけやっていれば、ホームページは要らないのではないですか?
SNSとサイトは役割が違うため、SNSだけで十分とは限りません。SNSは知ってもらう入口ですが、検討や判断の段階では、情報がきちんと貯まったサイトが必要になることが多いです。特に、じっくり比較されるサービスでは、サイトの役割が重要になります。
フォロワーは多いのに、サイトに人が来ません。なぜですか?
フォロワーが多くても、SNSからサイトへの導線がなければ、人は移動しません。プロフィールにURLを貼るだけでなく、サイトにしかない情報を用意し、「詳しくはサイトで」と具体的に誘導することが必要です。SNS内で完結している状態だと、サイトには来てもらえません。
BtoBですが、SNSに力を入れるべきですか?
BtoBの場合、SNSが盛り上がっても、それがそのまま成果につながるとは限りません。企業間の取引は、感情で即決されるより、比較・検討を経て判断されるためです。SNSがきっかけになることはあっても、最終的にはホームページで比較・検討されるケースが多く見られます。SNSと並行して、サイトに検討の材料となる情報を充実させておくことをおすすめします。
SNSとサイト、どちらを優先すべきですか?
どちらが上ということではなく、役割が違います。SNSで知ってもらい、サイトで深く理解してもらう、という流れを作るのが理想です。どちらか一方ではなく、両方の役割を活かし、つなぐ導線を整えることをおすすめします。
SNSを毎日更新すれば、ホームページのアクセスも増えますか?
SNSの更新頻度だけで、ホームページのアクセスが増えるわけではありません。サイトへの導線があることと、サイトに訪れる理由となる情報が用意されていることが重要です。更新を頑張るだけでなく、SNSからサイトへ来てもらう仕組みを整えることが、アクセスにつながります。
SNSとサイトをどうつなげばいいか分からない、という段階でもご相談いただけます
SNSはやっているのに、サイトに人が来ない、どう連携させればいいか分からない、という段階でも、相談から始めて問題ありません。
ENVY DESIGNでは、現在のSNSとサイトの状況を見ながら、どこに導線が足りていないのか、サイトにどんな情報を用意すればSNSからつながるのかを、一緒に整理します。自社でも、サイトの内容をSNSと連動させる取り組みを続けているからこそ、実践にもとづいたご提案ができます。
SNSとWebサイトの役割の違いについてはAI検索時代のSNS×Webサイトもご参照ください。
「SNSとサイトをどうつなげばいいか分からない」という段階でも、まずは現在の状況のままご相談ください。
判断に迷う場合は、SEOとSNS運用の違いもあわせてご覧ください。