ドメインパワー(Domain Authority)を調べるGoogle拡張機能「MozBar」を使ってみる
ドメインパワー(Domain Authority / DA)とは、Moz社が開発したWebサイトの権威性を0〜100で数値化した指標です。DAが高いサイトほど検索上位に表示されやすい傾向があります。ただしGoogleの公式ランキング要因ではなく、あくまでサードパーティの推計値です。
この記事では、DAの意味と調べ方、主要ツールの比較、スコアの読み解き方、ドメインパワーを上げる具体施策まで、Web制作の現場視点で解説します。
ドメインパワー(Domain Authority)とは
定義と仕組み
Domain Authority(DA)は、Moz社が提供する独自指標で、ドメイン全体の「検索エンジンでの上位表示しやすさ」を0〜100のスコアで表します。被リンクの量・質、リンク元ドメインの多様性など、複数の要素から算出されます。
GoogleのSEOとの関係
Googleのジョン・ミューラー氏は「Domain AuthorityはGoogleのランキング要因ではない」と公言しています。Googleは独自のアルゴリズムでサイトを評価しており、Mozのスコアを参照してはいません。
ただし、DAが高いサイトは被リンクが充実していることが多く、結果としてGoogle検索でも上位に表示される傾向があります。DAは「直接の原因」ではなく「相関する指標」として捉えるのが正確です。
PA・Spam Scoreとは
| 指標 | 意味 | スコア範囲 |
|---|---|---|
| DA(Domain Authority) | ドメイン全体の権威性 | 0〜100 |
| PA(Page Authority) | 個別ページの権威性 | 0〜100 |
| Spam Score | スパムサイトと判定されるリスク | 0〜100(低いほど良い) |
DAスコアの目安
| DA | 目安 | 該当するサイト例 |
|---|---|---|
| 0〜10 | 新規・小規模 | 開設直後のサイト、個人ブログ |
| 11〜30 | 成長中 | 中小企業コーポレートサイト |
| 31〜50 | 中堅 | 業界特化メディア、老舗企業 |
| 51〜70 | 強い | 大手メディア、上場企業 |
| 71〜100 | トップクラス | Yahoo! / 楽天 / Amazon 等 |
ドメインパワーを調べる3つの方法
1. MozBar(Chrome拡張機能)
MozBarは、閲覧中のページのDA・PA・Spam Scoreをブラウザ上にリアルタイム表示するChrome拡張機能です。無料のMozアカウントで利用できます。
メリット:閲覧するだけで即座にスコアが見える。競合サイトの一覧比較に便利。
注意点:無料版は1日の計測回数に制限があります。
2. Ahrefs(Website Authority Checker)
Ahrefsの無料ツールでは、Domain Rating(DR)というAhrefs独自の指標を確認できます。MozのDAとは算出方法が異なりますが、同様にドメインの被リンク評価を数値化したものです。
メリット:被リンク数・参照ドメイン数も同時に確認可能。
注意点:詳細分析は有料プラン(月額$99〜)が必要。
3. Ubersuggest
Neil Patel氏が運営するUbersuggestでも、ドメインスコアを無料で確認できます。SEOキーワード分析と合わせて使えるため、DA調査とコンテンツ戦略を同時に進められます。
メリット:キーワード調査とセットで使える。日本語対応。
注意点:無料版は1日3回の検索制限。
ツール比較表
| ツール | 指標名 | 無料利用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| MozBar | DA / PA | ○(回数制限あり) | ブラウザ上でリアルタイム表示 |
| Ahrefs | DR(Domain Rating) | ○(簡易版) | 被リンク分析が強い |
| Ubersuggest | Domain Score | ○(1日3回) | KW調査と一体化 |
MozBarのインストールと使い方
インストール手順
- Google ChromeでMozBar公式サイトにアクセス
- 「Download MozBar Free」をクリック → Chromeウェブストアへ遷移
- 「Chromeに追加」→「拡張機能を追加」で完了
- Mozの無料アカウントでログイン(初回のみ)
使い方
任意のサイトを表示した状態で、ブラウザ右上のMozBarアイコンをクリックしてオン(水色)にします。ページ上部にDA・PA・Spam Scoreが表示されます。

Google検索結果画面でMozBarをオンにすると、検索結果の各サイトのDA/PAが一覧表示され、競合比較に非常に便利です。
ENVY DESIGNのDA推移記録
参考までに、当サイト(envydesign.jp)のDA推移を記録しています。
| 計測時期 | DA | PA(トップページ) |
|---|---|---|
| 2018年9月(公開時) | 13 | 16 |
| 2020年6月(追記時) | 13 | 26 |
| 2026年4月(今回計測) | 15 | 29 |

2018年→2020年の2年間でDAは横ばい(13→13)、PAのみ16→26に上昇。その後2026年までの6年間でDA13→15、PA26→29と緩やかに成長しました。DAはドメイン全体の外部被リンクに大きく依存するため、中小企業サイトでは劇的に上がりにくいのが現実です。8年間の実測データからも、コンテンツ追加・内部リンク強化だけではDAの伸びは限定的で、外部被リンクの獲得が鍵であることがわかります。
一方で、ENVY DESIGNでは500件以上のサイト制作に携わる中で、以下の傾向を確認しています。
- 新規ドメインのサイトは半年〜1年でDA10前後に到達するケースが多い
- DA20を超えるには、質の高い被リンクの獲得が不可欠(コンテンツだけでは伸びにくい)
- 「3ヶ月は順位がつかない」説は概ね実感と一致するが、ニッチKWなら1ヶ月で順位がつく例もある
ドメインパワーを上げる5つの施策
1. 質の高いコンテンツを継続発信する
定期的に独自性のある記事を公開し、検索流入と自然リンクの獲得を目指します。更新頻度とSEOの関係についてはこちらの記事もご参照ください。
2. 被リンクを獲得する
DAに最も影響するのが外部からの被リンクです。業界団体・メディア掲載・取引先からのリンクなど、自然な形でのリンク獲得を目指しましょう。購入リンクはGoogleのペナルティ対象です。
被リンクとサイテーション(言及)の違いや、AIO時代の使い分けはサイテーションと被リンクの違い|SEOとAIOで主役は入れ替わるで解説しています。
3. 内部リンクを最適化する
関連記事同士を適切につなぐことで、PA(個別ページの権威)が上がり、結果としてDA全体にもプラスに働きます。
4. 低品質ページを整理する
内容が薄いページや重複コンテンツが多いと、サイト全体の評価を下げる要因になります。noindex設定や統廃合を検討してください。
5. サイトの技術基盤を整える
ページ速度・モバイル対応・SSL対応・構造化データなどの技術的SEOを整備することで、クロール効率と評価効率が上がります。
ドメインパワーに頼りすぎない考え方
DAはあくまでMoz社のサードパーティ指標であり、Googleの公式評価ではありません。DAが低くても、以下の条件が揃えば検索上位に表示されます。
- 検索意図に正確に答えるコンテンツがある
- ニッチなロングテールキーワードを狙っている
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が記事レベルで高い
実際にENVY DESIGNのブログ記事でも、DA20以下の時点で競合DA50以上のサイトを抜いて上位表示した事例があります。DAは「競合の力量を測るものさし」として活用し、順位を決めるものではないと割り切るのが健全です。
よくある質問(FAQ)
Q. DAとDRは何が違う?
A. DA(Domain Authority)はMoz社の指標、DR(Domain Rating)はAhrefs社の指標です。どちらもドメインの被リンク評価を数値化したものですが、算出方法が異なるため、同じサイトでもスコアは一致しません。両方確認して総合判断するのが実務的です。
Q. 新規ドメインでDAが0のまま。いつ上がる?
A. Mozのクローラーがサイトを認識し、被リンクが蓄積されると徐々に上がります。目安として半年〜1年でDA10前後に到達するケースが多いです。焦らずコンテンツと被リンクの積み上げを続けてください。
Q. ドメインパワーが高ければSEOで勝てる?
A. DAが高いと有利な傾向はありますが、それだけで順位は決まりません。検索意図への一致度、コンテンツの質、E-E-A-Tなど他の要素も大きく影響します。
Q. DAを意図的に上げるサービスは使っていい?
A. 被リンクの購入やリンクファームへの登録でDAを上げようとするのは、Googleのガイドライン違反です。ペナルティのリスクがあるため避けてください。
まとめ
- ドメインパワー(DA)はMoz社のサードパーティ指標。Google公式のランキング要因ではない
- MozBar・Ahrefs・Ubersuggestで無料計測可能。用途に応じて使い分ける
- DAを上げるには、質の高いコンテンツ+被リンク獲得+内部リンク最適化が王道
- DAが低くても検索意図に合致するコンテンツなら上位表示は可能
- 「目安」として活用し、数値に振り回されないのが大切
SEO対策全般のご相談はSEO対策コンサルティング、SEOの権威性については権威性を高める施策もあわせてご覧ください。
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