meta keywords(メタキーワード)はSEOで不要なのか?
冒頭から結論になりますが、meta keywordsは不要です。
というのも、Googleは現在meta keywordsをサポートしておらず、サポートしているメタタグ一覧の中にもmeta keywordsは存在していません。
Googleの「Search Console ヘルプ」というサイトにサポートしているメタタグと関連するタグの一覧が記載されていますが、やはりその中にもmeta keywordsの項目はありません。
Googleがサポートしているメタタグ – Search Console ヘルプ
サポートから外されているということは、meta keywordsを記述しても無視されるということで、検索順位を決める要素としても使用されないということです。
このようにSEOの観点からであれば、meta keywordsは不要ということになります。
meta keywords(メタキーワード)の記述方法
そもそもmeta keywordsとは何?記述するとどうなるの?という方もいらっしゃるかと思います。
簡単に説明すると、meta keywordsとは検索エンジンに対して、ページ内にどのようなことが書かれているかを分かりやすく「キーワード」として伝えてあげる役目を果たします。
キーワードの適正な数としては、一般的に3~5個程度とされることが多いです。
HTMLへの記述方法は<head>~</head>内に下記のように記述します。
<head>
<meta name="keywords" content="あんぱん,食パン,カレーパン"/>
</head>
meta keywordsがGoogleのサポートから外れた理由
検索エンジンの進化で存在意義が薄れたから
まずはGoogleの検索エンジンが進化した事が挙げられます。
かつての検索エンジンは今と比べると性能が劣っており、Webサイトの管理者側がキーワードというかたちでページ内に書かれてある内容についてのヒントを与える必要がありました。
しかし、現在では検索エンジンの力だけでタイトルやhタグはもちろんのこと、本文などから200以上のアルゴリズムで総合的にページの内容を判断し、検索順位を決定できるようになりました。
キーワードが悪用される時代があったから
また、ブラックハットSEOの温床とされていたことも一つの理由ではないでしょうか。
かつてはSEOで上位表示させたいキーワードをいくつも詰め込んだり、本文とは関係ないようなキーワードを設定するなどのSEO対策を目にしたものです。
このように一部のユーザーに悪用されていたということも、meta keywords廃止の流れを加速させました。
メタキーワードはいらないのか?
Web管理者が理解しやすいように記述を残す
このページはどのようなキーワードに基づいて制作されたものか。ということを検索エンジンではなくWeb管理者に伝えるという意味では存在意義があります。
特にWeb管理者が頻繁に変わるような場合や複数で管理しているサイトであれば、より効果を発揮します。
meta keywordsの設定を要望されるお客さまも
弊社でWebサイトのリニューアルをされるお客さまの中でもキーワードを指定される方は比較的多いです。
2020/6/14追記:最近ではキーワードを指定されるお客様は大分少なくなりました。
meta keywordsがサポート外なことをご存じない場合が多いですが、2000年代前半からホームぺージに関わっていた方だと、どうしてもキーワードを設定しないのが不安だとおっしゃる方もいらっしゃいます。そんな場合はお守り代わりに設定するようにしています。
サポートされていないということは記述してもしなくても結果は同じです。記述することによるペナルティはもちろんありません。
Googleが「またmeta keywordsサポートするからよろしく!」ということは個人的にはないと思いますが、可能性は0ではありません。
そういった意味ではお客さまからのご要望がある場合は設定するようにしています。
とはいえ、これからも検索エンジンの進化は進みますし、meta keywordsのようなWeb管理者の自己申告を、Google側が鵜呑みにするようなことがあるとも思えませんが…
メタキーワードを設定するデメリット
競合相手に、狙っているキーワードをわざわざ教えているようなもの
キーワードは、考え方によっては競合に参考にされてしまう場合もあります。meta keywordsの内容を確認されて、このページはこのキーワードを狙っているのか、ふむふむ。と参考にされてしまう可能性もあります。